Stella Deus:訂正

購入直後に「そう悪くない」と書いたStella Deusだが……訂正する。「いまいち」。
戦闘システム自体はまあ悪くないのだが、それ以外の点で色々と欠点が目立つ。
例えば、

必殺技のバランス
ダメージは大きいがAP消費も激しいので、行動回数が減る分ダメージも全体として減る。しかもクリティカルしない。
それでも習得したての頃はまあ悪くないのだが、レヴェルが上がって通常ダメージが増えても必殺技の威力は殆ど上がらないので、まったく不要になってしまう。
ストーリーが結構退屈
本当に水野良が関わっているのかと疑いたくなるようなチープさ。魅力半減。
ついでに意思決定が無いに等しい一本道なのもマイナス。
仲間不要
途中で仲間を増やすことができるが殆ど使わない。出撃人数が少ないので中心キャラのみで終わり。
エスト不要
途中で随時クエストが出現するが、シナリオ進行とは全く関係ないので意義が薄い。どうせなら細かいクエストを繋いでストーリーにすれば良かったのに。進行はある程度マルチで。
設定のリアリティが低い
覇王軍で働いているのに町でクエストを受けるのは変な話だ。何事もなかったように反乱軍に身を投じるのも変。(ゲーム開始時まで使っていた)父親の形見が○○で実は大変危険だったりするのもどうなのか。なんだかまとまりがない。


改めて言うが戦闘システム自体は悪くない。Action Point制のシステムは行動順と選択した行動による変化が見えるので、例えば敵の攻撃直後にヒールがかけられるよう調整したりできるし、1回の行動で最大100APを使い切るまで動くこともでき、また自分の順が回ってきた時には100まで回復しているから、例えば最大3回できる攻撃を2回で止めることで次回行動順を敵の行動前に調整し、更に3回連続で攻撃するなど、高度なプレイも可能である。
が……逆に言えば取り柄はそれだけ。
可能性を秘めたシステムだけに惜しい。実に惜しい。