レンタルCMS類ではサイト構築ツールとして不十分

だと言われて驚いた。無論どんな分野にでも適用できるとは言わないが、概ね文章と画像が簡単に公開できるCMSは個人ベースではほとんどの欲求を満たしているのではないかと思っていたから。
しかし、どうやら創作サイド、とりわけ文章主体の場合にはまだまだ足りない機能が色々とあるらしい。

カテゴリ別スタイル

一番大きな問題がこれ。
レンタルCMSは普通、全体を通じて同じスタイルを継承する。独自に構築するものならば或いはテンプレートを複数用意してページごとに違うものを適用することもできるだろう、けれどレンタルでそれを可能にしているタイプを知らない。
ユーザとしては、どうやら複数ページに亘るひとつの作品ごとにスタイルを切り分けたいらしい。なるほど、それは確かに理解できる。本の装丁のようなもので、あらゆる作品が同じフォーマットでしか見せられないのは不自由だ。

日付以外での任意ソート

この辺はBlogよりWikiを使った方が良さそうだ。独自導入のCMSなら或いはカスタマイズ可能かも知れない。もしくはカテゴライズ機能を活用するか。
ただ、カテゴライズは多段階ツリーを組めないし、連作は日付か何かで順番に投稿するとしても、無関係な作品同士が「次の日」リンクなどで繋がってしまうのは好ましくなかろう。

特に二次創作もので重要なことだが、「オリジナル作品とは関係ない」旨の但し書きがトップに必要らしい。まあこれだけならBlogでも未来の日付に書くなどすることで実現可能ではあるが、扉としての存在感は薄い。

直リンク拒否

個人的にはあまり受け入れたくないことではあるが、順路コントロールなどを目的にディープリンクを拒否したいという欲求は根強い。また一部二次創作では、オリジナル権利者が二次創作の発表を認めていないなどの理由で気軽な情報拡散を好まない例もある。

こういう需要を満たした新たなCMSサーヴィスがそろそろ登場しても良いのではないかと。