Good Morning manhattan

赤煉瓦

先日ドトールで食事中に手渡された冊子、新商品の宣伝か何かかと思ったら韓国伝道紙協会の布教冊子であった。横長の変わったレイアウトにアメリカンなコミックが掲載されているのだが、内容がなかなか笑える。


若手ビジネスマンが「破産寸前の会社を一人で建て直したという」伝説的手腕の部長配下についてバリバリ働き認められるが、何故か部長はリストラ、新しく来た無能な部長に嫌気がさし歓迎会の席を飛び出す主人公。するとハンバーガー屋のレジ打ちをしている元部長に遭遇、彼は「会社、友達、夢…そうしたすべてを失った」が「驚くべき希望が見つかった」、それは「永遠のいのちに対する希望」であるらしい。そして「おまえもこの驚くべき希望をもたないかい?おまえもイエス様を神事さえすればこの永遠のいのちを得ることができるんだよ」「そうですか。それでは私も信じます!」そして涙を流しながら祈る二人。


なんだこりゃ。ストーリー展開の飛躍が素晴らしい。失意のどん底にあったであろう部長がどのようにしてキリストの教えに目覚めたか、その説明もなし。いくら心酔していたとはいえ「信じないか?」「信じます」洗脳でさえこれほど劇的には効くまい。


ところで私はキリスト教の教義にあまり詳しくないので良く解らないのだが、
この冊子によれば「すべての人は神様の前に罪人」で「罪人は死ねば地獄に行く」が、「あなたのすべての罪はイエス・キリストの血によって赦されている」「あなたが一生犯すすべての罪が永遠に赦された」ということは信じようが信じまいが地獄に行くことはないように受け取れるのだが。なぜ「今信じて救いを受けてください」ということになるのだろうか。