カルドセプト新作を予想する

ついにカルドセプトの次回作が発表された。タイトルは「カルドセプト リボルト」、これまでのような1st/2ndのリメイクではない完全新作、プラットフォームは3DS
これまで様々なプラットフォームを転々としてきたカルドセプトシリーズ初の1プラットフォーム2タイトル目、しかも(自社開発でない)「サーガ」以来10年ぶりの新タイトルとあって否が応にも盛り上がる。
全容どころかタイトルと短かいイメージ映像しかない段階で時期尚早なこと著しいが、居ても立ってもいられぬ心持ちなので早速判明していることを纏めつつ新作予想をしてみよう。

発表されていること

  • タイトルは「カルドセプト リボルト」
    • revoltとは「反乱」の意
  • OP映像は「閉ざされた門」
    • 世界を封鎖する存在とその開放が予感される
      • 「街を支配する伯爵が閉ざした」らしい
  • プラットフォームは3DS
  • 発売は2016年中

Nintendo Direct 2015.11.13 プレゼンテーション映像 - YouTube
omiyasoft | 最新作「カルドセプト リボルト」発表

予想できること

「サーガ」からの機構取り込み

カルドセプト サーガは2001年の「カルドセプト セカンド」以来5年ぶりの完全新作であり、様々なルールを新規に盛り込んだ意欲作……のはずだったが、大宮ソフト自身が開発に直接関われない(ゲームデザインのみ担当する)体勢となり、ルールとしては魅力的な新機軸が盛り込まれていたもののゲーム全体としてはバグだらけでまともにプレイできる代物ではなくなってしまった、悲運のタイトルであった。
作品としては失敗作に過ぎてその後顧みられず、そもそも大宮ソフト側にソースコードがない以上移植などもやりようがないため封印された状態にあったのだが、さりとてゲームデザインそのものが悪かったわけではない。となれば、新作にあたりサーガの要素を取り込んでくるというのは充分に考えられることだ。
複数の土地から地形効果を得られる「複属性クリーチャー」、場に出た瞬間に自身へ呪いを付加する「呪身」、場に出た瞬間に領地能力を発動可能な「即時」、スペル使用後に続けて他のスペルを使用できる「復唱」、セプター自身に付加される呪い効果でありながらその支配下にあるクリーチャーに対して効果が発揮される「加護」、そのほかマップの変動や新たな特殊地形(本作での追加要素:カルドセプト・サーガ=wikipediaより)など魅力的な変更が色々加えられており、そのまま棄ててしまうのは惜しい。既に「モーフ地形」は3DS版で採用済だが、他についてはルールそのものが大きく変化してしまうため見送られており、今回の新作ではそれらが復活するのでは……と見ている。

新たなプラットフォームホルダー象徴カード

カルドセプトシリーズでは毎作、そのプラットフォームごとに象徴的なカードを用意している。
初代セガサターン版ではセガサターン筐体そのまんまなクリーチャー「ミミック」、そのプレイステーション移植版であるカルドセプト エキスパンションではSCE開発タイトル「クラッシュ・バンディクー」からバンディクート、カルドセプトdsでは「ファイアボールを撃ち、ダメージを受けると小さくなる」パイロマンサー、あるいは青いハリネズミ「ヘッジホッグ」などもあった。
今回もそういった新カードを用意するとしたら何になるだろうか。任天堂の代表タイトルは多数あるのだが、今このタイミングで企画するならやはり「イカ」しかないのでは……しかし既にイクストルやダゴンなど頭足類を思わせる既存カードがある以上、何か「明らかにそれとわかる」けれども捻ったものを出してきそうでもある。新種族「インクリング」だったりして。
あるいはかつて存在したスペルカード「ジャッジメント」を復活させ絵柄をブチネコに……

勝手な要望

以下は「こうなったらいいな」を。

短時間化

カルドセプトは大変面白いゲームではあるのだが、1戦あたりの時間が長く、腰を据えて遊ぶ必要があるため気軽に遊べない面がある。このことは初心者の敷居を高くしてもいるし、また慣れたプレイヤーでも継続的に遊ぶ人を少なくする要因にもなっている。「たまに遊ぶ」にはすごく良いのに、「毎日遊ぶ」にはなりにくいというか。
なんらかの形で短時間化が図られると状況改善するのではないかな……という、漠然とした希望。
もっとも開発元もこのあたりは意識していると見られ、「テンポよく遊べるよう改良」するそうなので期待している。


カード集め

「勝つと少しだけ貰える」方式のカルドセプトでは昔からカード収集コストの高さが問題視されており、様々な手法でコスト圧縮が図られてきた。とりわけ3DS版では「ネットに接続すると毎日1枚もらえる」「不要カードをランダム交換してくれる商人機能」など公的にもそのあたりを意識した改善が見られたのだが、それでも劇的に変化があるわけではない。すべてのカードを入手容易に……とは言わないが、カードセット単位での入手など、ある程度「序盤からブックを組み易くする」方向に期待したい。

アバターアイテム

スプラトゥーン人気の一端にはファッションアイテムとしてのギアが欠かせない。他のゲームでもアバターキャラの外見変更はかなり重要視されており、なかには「性能と外見を別指定できる」機能を備えたゲームもあったり、あるいは「アバターの着せ替えだけを楽しむ」Webサービスがあったりするぐらいで、外見カスタマイズの需要はかなり高い。
しかしカルドセプトシリーズではアバターアイコンこそそれなりのヴァリエーション展開があるものの、細かいカスタマイズには対応せずに来た。唯一の例外はサーガぐらいだ。
新作ではそのあたり強化されると嬉しい。ゲームには全く関与しないのだけど、だからこそ遊び甲斐がある。

AI戦

かつてPS2版「カルドセプト セカンド エキスパンション」に搭載されていたAI機能は結構面白かった。デッキを持たせ、侵略率や魔力温存率などを設定するだけのもので、基本的にはシナリオキャラ以外の対戦相手を用意するための機能なのだが、特筆すべきは「AI同士の自動対戦が可能」だったこと。
友人同士のプレイの合間にこれを使って、持ち寄ったAIが戦うのを見ているだけ……というのがなかなか楽しかった。あれが復活してくれたら嬉しい。

amiibo対応

せっかく3DSにもNFCリーダが備わったわけで、どうせならamiiboカード発売してブックやカードセット入手できたり、あるいはアバター増えたりといった機能があったら良いのでは。特にカード入手(の手間短縮)は大人的にはすごく欲しい。

カルドセプト

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カルドセプト [オンラインコード]

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Culdcept 1 (1) マガジンZコミックス

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