パンデミック

今更ではあるが書いておく。
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プレイヤー協力型ボードゲーム。蔓延する伝染病を協力して食い止めろ!間に合わなかった時は……人類が滅亡する時だ。


アクションのパターンが8種もあり、カードの使い方がやや直感的でない、頻繁な処理が少々煩雑と取っ付き易いゲームではないのだが、なにしろ被害はどんどん拡大し、効率良く立ち回らなければあっという間に滅亡するので収束性だけは大変良い。やることは多いがディレンマのようなものは薄く、目的がはっきりしている分動きに迷いは少ない。結果として「惜しいところで滅亡」といった展開になり易く、プレイ時間の短かさも相俟って「悔しいからもう一度」と感染を拡大(笑)させる良作。


プレイ中は定期的に「エピデミック」カードが出現、すると1都市にリミットいっぱいの集団感染が起こる。
ある都市の感染者数がリミットを越えるとアウトブレイク発生、周辺都市に感染が拡大する。場合によっては連鎖的にアウトブレイクが広がることもある。
エピデミックの度にインフェクト・レートが上がり、徐々に感染発生チェックの回数が増えてゆく。
アウトブレイクが8回発生するか、ある病原のコマが尽きて置けなくなるか、山札を使い切ったら敗北。勝利条件は「全種のワクチンを完成させる」ことのみ。


アウトブレイクによる爆発的な感染は本当に恐しい。リミット上限まで感染者で溢れた都市がいくつも並ぶと、1回のアウトブレイクが連鎖的に数回のアウトブレイクへと発展し一気に滅亡することもある。
厚労省は鶏インフルエンザの時だったか、妙なカードゲームを作って配布していたようだが、むしろパンデミックを教材とした方が「伝染病の恐しさを識る」という意味では良いような気がする。