ここ10日ばかり、カルドセプトに身が入っていない。
原因は多分、対戦環境にある。
カルドセプトは対人戦こそ華、と言われる。AIのルーチンは所詮単純な条件分岐とその場限りのスコア評価、ちょっとした確率処理程度であり、先を見越した戦いなど望むべくもない。人間相手だと足止めクリーチャでも引こうものなら全力で防具を破壊され、全体攻撃スペルが出れば全員がクリーチャを置かず現金を溜め込み、召喚条件を満たせぬよう積極的な侵略を行なったり1発で殺し切れぬ拠点のために攻撃スペルを溜めたりと、将来の展開を予想したプレイングになるが、AIではどうしてもその辺がかなりヌルい*1。
対人戦が気軽に行なえるようになったのがDS版最大の魅力であり、その主要な手段がWi-Fiによる通信対戦である。これにより、ブロードバンドなインターネット回線+無線LANまたはNDS用通信アダプタさえあればどこでも手軽に通信対戦可能となり、今までソロプレイに終始していた人たちもやっと対人戦の妙を楽しめるようになった。
ところでWi-Fi戦の主流はランキング、ここは「誰が一番強いか」を競う場だ。勝つためならどんなことでもする*2し、盛大に足を引っ張られて負けようが最下位が2位に振り込んで逆転されようが「それを撥ね除けられなかったお前が悪い」という世界である。1位を蹴落すためのカード投入も当然、それをさせぬための備えも万全、そういうブック構築が求められる。
これはこれで痺れるような緊張と快楽があるわけだが、正直言って神経が保たない。人間、そんなに四六時中緊張状態ではいられないのだ。特に私の場合、それをやってしまうと回復までに随分時間がかかる。
いや、これはブック構成の問題ではないのかも知れない。どんなブック構成であれプレイングとしては全力で勝ちに行く筈であって甘い戦いなどない。
それでも、見知った相手と会話しながらのプレイであれば緊張感も随分異なる。しかし見も知らぬ、意図も判らぬ相手との手探りなプレイというのはそれだけで神経を消耗するものだ。
Wi-Fi対戦には他にノーマル/ビギナー、及び「ともだち対戦」があるが、ノーマルはサーバ負荷の問題かほとんどマッチせず、ビギナーはポイント制限があって利用できない。ともだち対戦はボイスチャット含め理想的な対戦環境だが、事前に示し合わせないと利用できない。すると日常的に参加可能なのは自然とランキング戦、または「ひとりで対戦」になってしまう。
以上、長々と書いたが、結論を言えば要するに「誰か遊ぼう」と。
