たほいや倶楽部せいかいあて

雲II

それぞれの答えを選んだ理由について。

たほいや倶楽部ほると

1. ほると【Khorto・科爾土】内蒙古の哲里木(チェリム)盟四部中最大の部。明代に成立、清初に太宗と攻守同盟を結び、チャハル部のリンダン-ハンに対抗。コルト。
2. ホルト【bolt】(「放戸」は当て字)ドアを開けたままにしておくための金具。掛金。
3. ほると【欲人】ものをほしがるだけで労を払わない人。
4. ホルト【Holt】アメリカ南東部から中南部に発達する広葉樹林帯。
5. ホルト ポルトガルの略訛。
6. ホルト【Jari Khordte】オランダの画家・彫刻家。ドイツに定住。表現主義的画風で知られていたが、第二次大戦後は、古典主義に変わった。作「沼のほとりの妊婦」「ヴァッツマン」など。(1895〜1960)
7. ホルト【Horut】エジプト中部ナイル川西岸にある古代都市遺跡。

まず消去法で。
2はスペルと発音の相違から除外。除外。
3は「欲」で「ほる」と読ませる点に強引さを感じ除外。
5は【】がないので除外---今回の出典は広辞苑だったはず。
6は辞書なら「大戦後は」のあとに句読点を置かない。
7はスペルの怪しさと知名度から除外。
残った1、4だが、人名・地名は詰まった時の常套手段でもあり難しい。凝ったスペルと漢字に騙されるつもりで1。

たほいや倶楽部ちまる

1. ちまる【散放る】(他四)排泄する。大小便をする。ひる。
2. ちまる【黹綾・緻綾】大鶴綾の一種。帯や羽織紐に用いられた。好色一代女(2)「-の文庫帯」
3. ちまる〔自四〕(上代東国方言)とまる。万二〇「筑紫の崎に-・り居りて」
4. ちまる【乳丸】(「ちがん」とも)乳児。赤子。赤坊。遊楽風見「--のかたをば調子よく」
5. ちまる【縮まる】《自五》ちぢまる。
6. ちまる【千丸】能楽の演目。

1は否定も肯定もできない。「放る」で「まる」というのが苦しいような気もするが。保留。
2は……説明文は極めて本物らしい。最近の傾向として複雑な字を用いているのが正解であるパターンが多かったが、それだけに騙しを疑ってしまう。保留。
3は【】がないので除外。
4は「ちがん」が怪しいので除外。
5はあり得る線。縮む縮むちぇりー。
6はあまりに短くて否定しようもないが、どうも知識の薄い線を狙った騙しという気がする。やや悩みつつ除外。
1、2、5で悩んだ結果、シンプルな5で。

たほいや倶楽部すいちゅうゆうこう

1. すいちゅうゆうこう【水柱遊耗】気圧計の誤差要因の総称。
2. すいちゅうゆうこう【推中有効】〔法〕自己の行為が或る結果を生じることが十分に推測しうるならば、行為は民法上無効に出来ないという原則。帰責性。
3. すいちゅうゆうこう【睡中遊行】夢中遊行症に同じ。
4. すいちゅうゆうこう【酔中遊行】酒に酔ってふらふらと歩き回ること。
5. すいちゅうゆうこう【悴紬楢槹】[列氏(水書)](すり切れた衣をイタチハギの木に掛けて猿を追い払ったことから)無用なものを役立てること。また、その方法。悴紬槹とも。
6. すいちゅうゆうこう【酔中誘紅】酒に酔って体が赤くなること。また、そのような体質。
7. すいちゅうゆうこう【水中遊航】潜水艦等で海底を遊覧すること。

1は専門用語と思われるが、一般的に気圧計には水銀柱を用いるもので「水柱」という表現には違和感があるので除外。
2最後の「帰責性」が効いているが、それまでの文章内容が良く解らない。説明になっていないような気がするのでちょっと引っかかりを覚えつつも除外。
3、説明がこれだけなら「→夢中遊行症」なのでは……ちょっと根拠弱めながら除外。
4は……最初に私が考えたものと殆ど変わらない(私の案では「游」であり、別読みで「すいちゅうゆぎょう」と続くが)ので除外しておこう。
5はイタチハギ(という植物自体を知らないが)に限定する辺りが怪しい。難しい漢字を多用しただけと推測して除外。
6は「酔中」にやや疑問を感じる(例えば「酩酊時」とでもした方が的確ではないか)が「誘紅」に惹かれる。保留。
7は潜水艦の起源を思うに新しい言葉ということになる。これを表現するのに言葉を作る理由が見当たらない(海底遊覧の方が判り易いと思うが)ので除外。
ということで6。