うわ。まさかコレがニコニコにあるとは。
ツタヤの視聴コーナーにあった1枚のCD。偶々気紛れに視聴し、1曲目でいきなり掴まれてレジへ直行した、その1曲目がこれである。もう10年以上前のことだ。
その後暫く経って関心空間へキーワード登録した当時はなんの情報も得られず、そればかりか廃盤で入手不能という感じだった。そして、その後Haydenが話題になることもなかった。
しかし今調べてみたところによると、1996年にカナダのトロントから現れた謎の新人ヘイデン。当時(ごく一部で)驚異の大型新人的扱いで話題になったらしい。
今まで歌詞内容なんて全く気に止めたこともなかったのだが、
「Bad As They Seem」 は16歳の少女とその母親の両方に恋をする43歳の男の視点で歌われる。「どうしようもないこの状況は思ったとおり最悪だ」 と歌われる歌詞はフィクションだが実に生々しい。「何にも変わらない絶望的な状況」を歌うという行為はグランジ世代(Generation X)の代弁者のように映ったのかもしれない。
その他の曲も非常に変な視点の歌詞が多い。愛人が出来た為に邪魔になった子供を車に閉じ込めたまま湖に沈めたスーザン・スミスという女性の実在の事件を、沈められていく車の中の子供の視点で描かれた「When This Is Over」 という曲の内容は強烈だし、湖で溺死した妻を忘れられず、冬になったらスケート靴を履いて湖に出て行く男の歌「Skates」 も不気味だ。女性とのうまくいかない関係を歌った少し変質狂的な曲も多いなぁ。
俄然興味を覚えた。