Shadeコミュニティの衰退

一時期は安価で本格的な3Dソフトとしてもて囃され、グラフィック技術誌に必ず取り上げられたShadeも、エクス・ツールズ倒産とライヴァルソフトの廉価化ですっかり立場を失ってしまった印象がある。
ソフトウェアとしては今も旺盛な進化を続けているし、決してユーザーが少なくはないのだろうが、もはや「プロの製作現場でも使える」という扱いは受けていないのかも知れない*1
私自身、6購入以降は満足に趣味の3Dを制作することもできずすっかりこの世界から遠離っていたわけだが、8.5の導入を機に久しぶりにShadeオンラインにアクセスしてみて、そのあまりの閑散ぶりに驚いた。
エクスの頃は(時に荒れもする程)賑わっていたフォーラムは、今や1日に一人書き込むかどうかというところまで静まってしまった。あの頃熱心に指導する立場にいた古参ユーザーたちは今どうしておられるのか。
Studio momoの掲示板は相変わらず荒れ気味だし、Island of Shadeも閉鎖してしまった。


衰退したコミュニティからは有益な情報が得られない。有益な情報が得られなくなったソフトウェアは衰退する。Shadeはこのまま先細りになって行くしかないのだろうか?
逆に今こそ、個人が情報の発信/集積を行なうべき時なのかも知れない。幸い、BlogサーヴィスやWikiの発達でデータ集積的なサイトの構成は格段に楽になった。後は実力と根気次第か。

*1:Shadeで仕事をしているプロも少なからずいる。決して使えなくなったということではなく、トレンドが移ったということなのだろう