
甘いものを食べると心が穏やかになる。色々と買い置くのも良いが、一手間かけて自作するのも良い。
ただ、あまりに手間がかかったり難易度の高いレシピだと、一度挑戦してみるのは良いとしても繰り返し作る気にはなれない。
なるべく手間を省いて雑に作れる方法を模索している。
下記にいくつかレシピを紹介する。いずれも大体「混ぜて焼くだけ」といった感じで、手間も洗い物も少なく済み、十分に美味しい菓子が作れる。
なお、これらのレシピには下記の道具を用いる。だいたいどこのご家庭にも揃っているとは思うが、スチームオーブンレンジのみそれなりに高額の機材なのでお持ちでない場合は(プリン以外は)普通のオーブンや電子レンジで問題ない。
- 調理器具
- スチームオーブンレンジ
- フードプロセッサ
- 鍋
- 計量器具
- 電子秤(調理用)
- 計量カップ
- 500ml程度まで計れるもの
- 小さじ〜大さじ量が計れるもの
- 製菓用の焼成可能な型
- クッキングシート
- ゴムベラ
- 電子レンジ対応のボウルまたは丼類
カトルカール(パウンドケーキ)
元々「4種の材料を同量混ぜて焼くだけ」というシンプルレシピなので手軽菓子の入口として最適。
材料(パウンド型1個分)
- 鶏卵:2玉(サイズによるが1玉あたり50gぐらい)
- 小麦粉:卵と同量
- バター:卵と同量
- 砂糖:卵と同量
行程
- フードプロセッサの容器に回転刃または攪拌羽をセットする(まだ本体には取り付けない)
- フードプロセッサ容器を電子秤の上に置いてゼロセット
- 電子秤に置いたフードプロセッサ容器に卵2個を割り入れ、重量を計る
- 3で計った重量と同じ重さの小麦粉、バター、砂糖を容器に入れる
- 容器をフードプロセッサ本体にセットし、攪拌する
- パウンド型を用意する
- パウンド型が金属型の場合、その内側に合わせてクッキングシートを折り、セットしておく
- パウンド型に5で攪拌した材料をヘラなどで掻き出して流し入れ、表面を平らに均す
- オーブンを180℃に予熱し、45分焼く
生地にナッツやドライフルーツなどを混ぜ込んだり、溶かしチョコやインスタントコーヒーなどで味付けすることもできる。チョコを使う場合、実質的にバター+砂糖みたいなものなのでその分だけバターと砂糖を減らすと良い。
なおフードプロセッサなしでも作れるが、その場合はバターを電子レンジで加熱し溶かしてから混ぜる。
チョコケーキ
「眠れぬ夜はケーキを焼いて」の午後(@_zengo)さんのレシピを元に簡略化。
寒い日にガトーショコラを焼く話1/3 pic.twitter.com/YMHSdZxUAf
— 午後 (@_zengo) 2020年11月27日
材料を計る必要すらなく、電動器具なども不要なので非常に手軽で良い。最初に作るケーキとしてオススメ。
材料(マフィン型4個またはパウンド型1個分程度)
- チョコ:150g程度
- 板チョコ推奨(チョコ以外のものが入っていないものならなんでも良いが、50g単位で分量を調節しやすいものが望ましい)。
- 鶏卵:チョコ50gあたり1玉
- 大きさは問わない。
- 粉糖(オプション):一摘み程度
- 焼き上がったチョコケーキに少しふりかけるとそれっぽくなる。基本的に見た目のためのオプションなので、なくても良い。
工程
- チョコを非金属のボウル(丼でも可)に入れ、電子レンジで加熱する
- 出力は500W程度で30〜60秒程度、ヘラで押してみて軟らかく崩れればOK。まだ硬い手応えがあるようなら10〜20秒づつ様子を見て追加加熱。
- 溶けたチョコをヘラで均一に混ぜる
- 電子レンジは点で加熱するため温度分布にムラができるので、全体を混ぜることで溶け残った部分に熱を伝えて溶かす。このとき、加熱しすぎて温度が高いようなら卵黄を凝固させないように少し冷ましておく。
- 卵を混ぜる
- ボウルに卵を割り入れる。ヘラで卵を潰しチョコとよく混ぜ、均一に攪拌する。
- 型に流し込む
- 用意した型へ均等に流し入れる。
- オーブンで焼く
- 200度に予熱後、20分焼く。
- 冷ます
- 大気に放熱することで温度を下げてから、型ごと冷蔵庫で冷却。
- オプションの粉糖は冷却後に振り掛ける。
洋酒を入れたり洋酒漬けのドライフルーツを混ぜ込んだり、あるいはナッツを入れるなどの応用もできる。お好みに合わせ各自研究されたい。
チーズケーキ
愛妻がチーズケーキ好きなので頻繁に焼く。
クリームチーズと少々の材料を混ぜて焼くだけで手軽だが、軟らかいとはいえ固形であるクリームチーズを液状に混ざるまで攪拌するのは結構疲れるので、フードプロセッサやミキサーなどに頼ることをおすすめする。
クリームチーズは雪印メグミルクのものを推奨。これは品質や味わいの問題ではなく、「箱の裏にチーズケーキのレシピが書いてある」という理由によるもの。
www.meg-snow.com
材料(円形ケーキ型15cm、マフィン型4〜6個またはパウンド型2個分程度)
- クリームチーズ:200g
- 鶏卵:2玉
- サイズは問わない。生クリームを200ml使用する場合は3玉にする
- 生クリーム:100ml
- 1パック200ml入りのものが多いため半量余るが、他に使う当てがなければ腐らせるだけなので200ml全部混ぜてしまっても良い。その場合は卵を3玉に増量する。
- 砂糖:60g
工程
- 攪拌:手動と電動で多少異なる。
- 型に流し込む
- 用意した型へ均等に流し入れる。
- オーブンで焼く
- 20度に予熱後、40分焼く。
- 冷ます
- 大気に放熱して粗熱を取ってから、型ごと冷蔵庫へ。
焼く前の生地に洋酒を混ぜるのもいいし、またインスタントコーヒーなどを混ぜ込んで味変するというのもアリだ。型の底に砕いたクッキーを敷いておくなどの応用技も。
プリン
プリンは作るのが面倒なのだが、それは主にカラメルソースの作り方と、鬆が入らぬように蒸すためにコツが要るからだ。逆に言えば、その2点を自力でやらなくて済むならば非常に簡単になる。
カラメルについては、タブレット状のものが販売されているので購入を推奨する。袋の裏にプリンのレシピも付いており、至れり尽くせり。
ない場合は各自、蒸し方を調べること。
材料(プリン容器6個程度)
- 鶏卵:3玉
- 牛乳:360ml
- 砂糖:60g(好みに応じて調節のこと)
工程
- 砂糖を牛乳に混ぜて溶かす。鍋に入れて軽く火を通すと溶けやすい(卵を混ぜる前に冷ましておくこと)。注ぎ口付きの鍋を推奨。
- 別の容器に卵を割り入れ、卵黄と卵白をよく混ぜておく。
- 牛乳を入れた器に卵液を混ぜる。
- どうしても細かい卵白がダマになって滑らかな食感を阻害するので、卵液を混ぜる際に茶漉しを通しすことで粒状の残留物を除去すると良い。
- プリンの容器にカラメルタブレットを入れ、3のプリン液を均等に注ぐ。
- 器は耐熱性であればなんでも良い。よくある瓶型のプリン容器だとだいたい6個分になる。
- タブレットがプリン液の水分で溶けるまで20分ほど待ってから、茶碗蒸しモードで蒸す。
個人的には甘さを控えめにしつつ、ラム酒を少し混ぜるのが好み。
カヌぽ
杏耶@あや(@ayatanponpon)さんのレシピ。雑に言えば「粉入れて焼いたプリン」だこれ。
寝かせなし❗️
— 杏耶@あや (@ayatanponpon) 2022年1月22日
混ぜて焼くのみ❗️
外はサクサク
中はしっとり
カヌレっぽい…何かその名は
カヌぽ🥮 pic.twitter.com/npSmtKaoPY
カヌレは表面をカリッと焼き上げるのがポイントだが、カヌぽは難しいことを気にしない。
材料(マフィン型6個程度)
- 薄力粉:80g
- 砂糖:80g
- 鶏卵:1玉
- 牛乳:250ml
- バター:10g
- ラム酒:キャップ1杯
- バニラオイル:6滴
シュガーナッツ
ナッツを砂糖でコーティングしたもの。使用するナッツはなんでもいいが、クルミがもっとも一般的。
材料
- ナッツ:適量
- 砂糖:ナッツの1/4〜1/5の重量
- 水:砂糖が溶ける程度
行程
- 鍋に砂糖と水を入れ火にかけ、混ぜながら砂糖を溶かす。
- 沸騰したら時々混ぜながら煮詰める。
- 煮詰め具合は「泡に粘りが出てくる」ぐらいまで。
- 火を止めてナッツを投入し、混ぜる。
- 温度が下がることで砂糖が固まってナッツの表面がザラッとしたテクスチャに覆われたら完成。
最後の行程で、冷えても砂糖が結晶化せず混ぜてもねっとりと絡むようであれば煮詰めがちょっと足りない。ナッツごと火にかけて煮詰め直してから混ぜ直す。
1の砂糖水を作る段階で、コーヒーやココアなどを混ぜても良い。混ぜるときは、主成分が砂糖であるため甘味が強いので、風味が負けないように濃い目で。
スイートポテト
さつま芋を材料とした菓子の定番。調理工程で最も時間のかかる部分のうち「芋を加熱調理して柔らかくする」部分を焼き芋を買ってくることで済ませてしまおうという魂胆である。
実質的には焼き芋の形を変えただけとも言えるが、すり混ぜることで滑らかな食感に変わる点に菓子としての価値があるということにしておこう。
材料
- 焼き芋:好きなだけ
- バター:焼き芋100gあたり5g程度
- 砂糖:焼き芋100gあたり5g程度
- 卵:焼き芋500gぐらいあたり1玉程度。量は仕上がりにそれほど影響しないので適当で
- アルミカップ
- なければアルミホイルを切ったものでも可
工程
- フードプロセッサの容器を電子秤に載せゼロセットしておく。
- 焼き芋の可食部を分離し、フードプロセッサ容器に投入して重量を計る。
- 重量に対し適量のバター、砂糖、卵を投入しフードプロセッサでよく混ぜる。
- アルミカップに盛り付け、オーブントースターで焼く。
- 焼き加減はトースト程度、なんとなく焼き目が付けばOK。
もうちょっと手のかかったレシピだと混ぜる卵を卵黄のみにしたり、表面に卵黄を塗って照りと焼き色を付けたりするが、そういうことをすると卵白の処遇に困るのでこのレシピでは気にしないことにする。
なお焼き芋の代わりに冷凍かぼちゃで作ってもいい。
番外:ゼリー
焼かないレシピ。
ゼラチンで作ってもいいが、加熱しすぎると固まりにくくなるし蛋白質分解酵素を持つフルーツは加熱しないと使えないし、色々面倒なのでアガーを使っている。
材料
- 水:400ml
- 水分であれば水以外でも可。コーヒーやジュースなど、お好みで。
- アガー:10g
- 水に対するアガーの比率を変えることで固さをコントロールできるので、好みに応じて調節のこと。
- 砂糖:50g
- 水で作ることを想定した時の分量なので、甘味や液体の種類などで各自調節のこと。
工程
- 琺瑯やガラスなどの蓋付き耐熱容器に液を入れ、アガーを少しづつふりかける。
- 一度に入れるとダマになりやすいので注意。少量を入れながら混ぜてゆく。
- 砂糖を入れ、火にかける。
- 沸騰したあたりで火を止め、しばらく放置して冷ます。
- 冷蔵庫で冷やす。
鍋を使わず、そのまま冷蔵庫に入れられる耐熱容器で直接作ってしまうところが手抜きポイント。
ただしフルーツゼリーには注意:アガーは凝固温度がゼラチンより高く、50〜60度ぐらいで固まりはじめるのでフルーツが煮えてしまい、いちごなどは表面が白っぽく変色したりとイマイチ綺麗にならない傾向がある。
ギリギリの温度まで冷ましてからフルーツを投入し、すぐに冷却すれば大丈夫かも知れないが、温度管理が面倒になって「手軽」ではなくなってしまうので、そういう時はゼラチンを使った方が良さそうだ。
多少煮えてもあまり影響のないフルーツならアガーで問題ない。特にキウイやパイナップルなど、蛋白質分解酵素のせいでゼラチンが使えないフルーツには最適。
カスタードクリーム
これだけでは菓子にならないが、菓子に添えるものとして覚えておくと何かと便利。
材料(丼一杯分程度)
- 卵:1個
- 薄力粉:15g
- 牛乳:200ml
- 砂糖:50g程度
工程
- 非金属のボウルか丼に薄力粉と砂糖に卵を割り入れ、ダマがなくなるようにすり混ぜる。
- 牛乳を加えながら混ぜ、液状にする。
- レンジで500W2分ほど加熱、一度取り出して混ぜ、追加で2分ほど加熱
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