濡れた傘を剥き出しで満員電車に持ち込む行為について

雨の日、当然ながら傘は濡れる。撥水加工であれば大きな雫は流れ落ちるが細かい雫まですべて落とせるわけではないし、撥水も使い込んでいると機能低下してくる。
満員電車では、当然ながら周囲との密着を避けられない。この時、濡れた傘を持った人物がいるとどうなるか。

他人の濡れた傘で自分の服が濡らされるというのは大変不快なことだ。しかも濡らされる側では避けようがない。
しかし濡らす側が気を付ければ避けられる事態ではある。
折り畳み傘なら鞄にしまう。傘には普通、収納袋が附属しているから、そこに入れておくのでもいい。
畳めない傘なら、表面をタオルでぬぐう。こちらも、傘袋があるならそれを使うのもいい。
とにかく、濡れた傘を濡れたまま剥き出しで持ち込むのは駄目だ。

もちろん傘でなければ良いというものではなく、それがレインコートでも、あるいは単に傘をささずに全身濡れた状態でも同じことで、「自分の落ち度で他人を濡らすな」。
……こんなものはマナー以前の問題であるような気がするが、現実問題としてマナー以前の気遣いが欠けているようなのでわざわざ書いておく。