彷徨える積層廃墟群、第N無人居住区

神保町駅すぐそばのギャラリーで開催されている、N区の展示を見てきた。blog.livedoor.jp
もう10年以上、段ボールで街を作り続けている燈さんの個展。無人なのに居住区。増築を続ける廃墟。
縮尺はまちまち、展示の度に組み合わせ方も違うし分譲や新築もあるので常に姿を変え続けている。複雑怪奇な構成のため覗き込む角度で表情が変わり、何時間いても見飽きない。あちこちに貼られた看板を探すのも楽しい。

薄暗がりにあってこそ最大限の雰囲気を出すオブジェなので、展示会場は大体薄暗く、写真を撮ろうと思うと手ブレに苦労する。会場には補助光源(と呼ばれる小さなLEDライトスタンド)が用意されているが、三脚があった方が安心だろう。フラッシュを焚いてしまうと、せっかくの雰囲気が水の泡だ。
街は予想以上に広く、また細かい。レンズは広角とマクロ、両方が必要になると思う。
可能なら棒の先に小さなカメラを付けて、街の中に入り込んでみるのもいい。

手持ちのカメラでざっと撮影してきたが、暗いのでオートフォーカスが碌に機能しないし手持ちなのでブレがひどい。余裕があれば三脚を準備して再挑戦したいところ。

ところで燈さんはシンガー/ソングライターの人でもあるので、N区の楽曲もある。www.muzie.ne.jp
観賞のお共にどうぞ。