地震予知を検証する

大きな地震があると、予知や前兆現象の話題が活発になる。前兆と言いながらも話題に上るのはいつも事後で、例えばGoogleリアルタイム検索でTwitter上での「地震雲」言及を可視化すると12日および19日19時以降(18:56に茨城で震度5)に急激に増加するなど、予知ではなく不安による思い込みが「前兆現象」を作っていることが伺える。


とはいえ事前に「予知」を披露する人もいないではない。いくつかのBlog等でそうした事例が散見される。
実際に「当たっている」かどうか、検証してみた。


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最近「的中した」と話題になっているらしい。体感による予知、単に近所での地震に反応するのではなくて「どの地域で起こりそうか」が認識できるようだ。国内だけではなく海外の地震まで察知するとのこと。それどころか原発異常まで感じ始めたということになっているが、一体どういう理屈だ。
このBlogにある一番最初の地震予知エントリはhttp://ameblo.jp/miyukichikun/entry-10571919334.htmlだが、いきなり警報発令から始まっているので恐らく別のBlogサーヴィスで書いていたものを途中から乗り換えたのではないかと想像される。とまれ、この時は震源を特定せず(また海外の可能性も示唆しつつ)強い調子で警報を宣言したにも関らず、該当する地震の報告もない。
その後も震度3〜4程度のものや海外での(さほど大きくない)地震を「感じてたのはこれのことだった」と主張しつつも度重なる「予感」は悉く空振りのまま「あっちかもしれないし、こっちかもしれない。混ざっちゃって区別が難しい」と震源や規模の断言を避けて1ヶ月ほど主張し続けている。
……これ、「3/11を予言してた」んじゃなくて単に「ずっと地震が来るかもって言ってたら偶々地震が来た」に過ぎないんじゃないの?
どういう理屈で感知してる(ことになってる)のかは解らないけれど、M4ぐらいから感知できてるってことは単純に言ってM6で1000倍、M8で100万倍の影響を受けることになる筈だ。通常の人では感じられない微弱な何かを検出可能な感覚器が100万倍以上の信号を受けたら、とてもじゃないが体調不良なんて状況ではいられないと思うが。


地震予知ブログ 的中率88.3% 地震は忘れた頃にやってくる
こちらも体感予知タイプ。先のものよりも露骨に、震源への言及は避け体調を感覚的に数値化したものと発生した地震の列記のみ。これなら世界中どこで地震があっても的中と主張可能であり、予知としては何の意味もない。


他にも地震予知を発表しているBlogはいくつかあるのだが、どうもアクセスが集中しているのか内容が確認できなかったりするので頃合いを見て検証したい。


内容確認できず未検証だった小林朝夫氏の「電磁気等の計測による予知」の検証記事があったので紹介。 http://ameblo.jp/gunmanpapa/entry-10861323539.html