和風のNERF

先日の記事に思わぬ反響があったので、調子に乗ってもう1作。今度はナイトファインダーを素体とした。

ナーフ N-ストライク ナイトファインダー EX-3

ナーフ N-ストライク ナイトファインダー EX-3

ナイトファインダーは銃としての存在感ではマーヴェリックに及ばないが、バランスは良く取り回しでは勝る。コックが後部に突き出たリングというのは些か趣に欠けるきらいはあるものの、その分コッキングは軽い。ただ装填が銃口への先込め式で弾倉を持たないため、連射はできない。
ギミックとして面白いのはレーザーポインタ。グリップ内に電池を入れると、半トリガで銃口下部から赤い光が照射される。5m先で直径10cmほどのリングと中央輝点を投射、まあそこへ正確に当たるようなことはないのだが、大体の狙いは付けられるし「実戦」ぽい雰囲気はなかなかだ。



さて、では写真を御覧戴こう。




今度のコンセプトは「和風」である。
見ての通り、漆塗り蒔絵風に仕上げた。今回は塗装とちょっとした装飾のみで、改造らしい改造は施していない。当初は先込めという特徴を念頭に「火縄拳銃」みたいなものを想定していたのだが、より和のイメージが強い漆塗りを採択したので小細工はやめることにした。
下塗りは艶消しの黒、その上にタミヤカラースプレーのマイカレッドを。蓋の色から漆っぽい色のようだと判断して購入したのだが、実際にはメタリックというか微細な反射粒子が入ったクリアレッドという感じであった。が、これはこれで黒に吹くと透明感と深みのある質感が出て悪くない。ただ少々、色に朱が足りなかったので上からクリアオレンジを塗っている。
鋳鉄部はマットブラックそのままで問題ないので、その他の部分は艶有りの黒で塗ってこちらも漆風とした。
蒔絵のような部分はこれまたタミヤカラースプレーのゴールドを吹いているだけ。ただ、普通に吹くと均一に塗り潰されて単なる金色になってしまうので、わざと近距離でごく弱く吹くことで微粒子ではなく飛沫が散るようにしている。ブラシと網があれば壜のタミヤカラーでスパッタリングしても良さそうだ。


今回のもう一つのポイントはグリップ部。短かいのと下手なのとで判り難いかも知れないが、これは日本刀の柄巻を意識している。実際に巻き方解説のページを探し、幅広の紐を巻いてみた。
なお、和風で行くというのは購入時点で決めており、漆塗りは当初から念頭にあったアイディアだが、刀というモティーフと柄巻については妻の発案である。


細かい点ではもう少し手を入れたい部分がある(鋳鉄の質感や塗料のはみ出た部分の処理、NERFロゴ部への螺鈿細工や金具の取り付けなど)が、基本的なところは2日で完成してしまった。
塗装だけであればかなり手軽に雰囲気を変えられるので、皆様も挑戦されては如何だろうか。