明日の早川さん

早川さんの中に流れる時間を止めたい、と最近考えはじめた。だってこのままずっと早川さんにいい人が現れる気がしないんだもの!30なんてすぐだぞ、もっと頑張れ!

http://twitter.com/coco_n/status/12882354666

という作者の呟きを受けて

実は早川さんに最適の相手は「早川さんの自慢話/蘊蓄をやんわりと受け流せる人」なんじゃなかろうか。本人はSF読まない、けれどSF話を聞いてあげられる、そんな人。
http://twitter.com/DocSeri/status/12882757398

というようなことを考えたのだが、ちょっと考え直した。
上のはあくまで早川さんの立場から見て「どんな相手だったら長続きしそうか」だけを考えた結果だったのだけれど、その視点では相手男性の立場というものが全く考慮されていない。逆に「どんな男性が早川さんに好意を抱くか」を考えるべきなのではないか。


早川さんというのは正直なところ不遇のキャラである。SF読みのカリカチュアとして生み出されたが故に、主として悪いところを強調したような存在として描かれる。読み切れぬ量の本を積み上げ、日常的に古書店を巡っては稀覯なSFをかき集め、SF者を自認する割には論理展開に追随できず、ライトユーザには高圧的に、ヘヴィユーザには卑屈に出る。容姿にコンプレックスを抱き、着飾ることに憧れを抱きつつも一方で憎悪を抱きもする。岩波さんのように自信家でもなく、帆掛さんのように我を貫くでもなく、国生さんのように悠然と構えるでもなく、富士見さんのように素直でもない。愛されないわけではないが好かれるタイプではない。
そんな彼女に惚れる男性がいるとすれば、彼は早川さんの何に惚れるだろうか。


先述の通り、恐らく彼氏は熱烈なSF読みではない。というか本を読みはするだろうが書痴ではなさそうだ。それなりの読書家であるとすれば、多数の書物を貪るように読むよりも少数をじっくりと時間をかけて楽しむような人物。早川さんが猛然と本の海にダイヴしている間を待てる懐の広さ。
少なくとも彼にとって、早川さんの読書が魅力に映るわけではないように思われる。どちらかと言うと「許容はできるがちょっと困った趣味」ぐらいの位置付けなのではないか。
しかし、そうすると早川さん唯一の取り柄(?)が否定的に扱われてしまう。これでは惚れようも……と思ったが、実は早川さんにはちゃんと読書以外の趣味/特技、それなりに人を惹き付けるだけの技量があったではないか。
「生物、就中昆虫の捕獲と撮影」である。


早川さんというキャラがかなりの部分、作者自身の分身であることは論を俟たない。実際には作者はむしろホラー者であり(早川さんの連載元ははてなホラーグループであった)その点では早川さんより帆掛さんに近いものがあるけれども、造形の上で御自身の体験や考え方が強く反映されているであろうことは間違いあるまい。生物好きの特徴も概ねそれに沿ったもので、ということは早川さんの写真=g:horror:id:COCOさんの撮影する写真と言い切っても良かろう。
自然・虫
「好きこそものの」。なかなかに見事な腕前とお見受けする。いやこの分野に然程詳しいわけでもないのでアレだが、私は結構好きなのだCOCOさんの昆虫写真。


というわけで、早川さんに彼氏ができるとすれば、本よりもむしろ生き物を愛する人なのではないか、と考えた次第。


なお、この話題については

@DocSeri そういう予想は全て逆を行かせてもらうための判断材料となりますw
http://twitter.com/coco_n/status/12882935959

とのことなので、書けば書くほど早川さんの可能性を遠避けてしまうという……(笑)

今日の早川さん

今日の早川さん

今日の早川さん 2

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今日の早川さん3

今日の早川さん3