無印良品の衣類タグ

服のタグって結構気になる存在ではあるまいか。大概は襟首、あるいは脇腹に付けられている。これは「ちょっと捲って確認できる位置」であると共に、「一緒に縫い合わせる」という製造上の都合でもあるわけだが、直接肌に触れ易い位置故に、材質によってはこれが肌に擦れて結構痛い。
子供はしばしばタグの刺激を嫌がって切除を要求するし、大人でも硬くゴワゴワした布地のタグは非常に鬱陶しい。以前DKNYだかのTシャツを着たら首周りにブランドロゴ入りの布地が縫い付けられていたのだが、これがそのゴワゴワの代物で、着心地よりブランド表示を優先する神経に大変腹を立てた憶えがある。


翻って無印良品。いや全部の衣料を確認したわけでないのだが、直接肌に着ける下着類や肌着代わりのTシャツでは、タグを廃し布地裏に直接プリント処理してあった。これは妙案。肌触りの問題は生じないし、機能上も従来タグと一緒。恐らくは製造上のコストも大して違わない。素晴らしい。
これが着心地の追求から生じた工夫なのかタグ挟み込みの手間を減らそうというコスト意識なのかは知らないが、結果として安価かつ着心地の良い、衣料としての基本機能を高い満足度で有する代物になっているのだ。


他社も全部そうすればいいのに。