前のエントリで「はてな全体一括500円パックだったら払う」というような話を書いたが、それとは逆に「機能単体価格があればそれだけ買うのに」という話もある。確かに、はてブ全体で280円は払えなくても「エントリ非表示機能だけで100円」という感じであれば使う、という人も多いのではないだろうか。
無論それだけ客単価が下がって減収になるわけだが、結果として「使いたい機能もあるがちょっと高い」という潜在需要を掘り起こせれば増減トントン、または増益も見込める……かも知れない。
機能の適用可否自体はプラス利用者かどうかの判定を拡張するだけなので難しくないと思うが、問題は「単機能の価格」である。はてながどのようにして価格を決定しているのかは知らないが、多分「開発・実装にかかった費用」「予想される需要」から収支を計算しつつ、「物価感覚」を参考に決めるのだろう。
でも、それだと結局「費用がかかってるから安くできない→高く感じられるので利用者が伸びない→コスト採算割れ」といった動きになってしまう可能性があるのではないか。あるいは逆に「需要なさそうだから安めに設定して喚起→予想以上に利用が集中→設備増強を迫られる→採算割れ」の可能性もある。
そこで。
「価格を市場に決めさせる」というのはどうか。
具体的には、どの機能も低価格からスタート(例えば20p/月)。利用申し込み者が一定量増加する度に、翌日申し込み分から利用価格が上昇する。例えば100人に達するまでは20pだが越えると翌日申し込み分から40pに、1000人を越えると80P、10000人を越えると160p……という感じに、桁数毎に倍額になるとか。
こうすると需要のある機能ほど利用価格が高くなるので、人気に応じて収益が増加する。逆に不人気な機能は安価なまま利用できる。「翌日申し込み分から」価格変更としてあるのは、申し込み処理の最中に金額が変わってしまうことのないように。
正直、こうすることがプラスになるのかどうかは判らない。利用者にしても、人気殺到で高騰してしまって却って割高になる可能性もある。はてな側も、結局利用者が伸びずにどの機能からも収益が得られず低迷するかも知れない。まあその辺は価格上昇曲線を調整するとか人気出るように機能改良するとか、色々な努力が必要になるだろう。結果として利用者が伸びればはてなは増収が見込めるし、ユーザはサーヴィスが向上する。長い目でみれば多分、プラスだと思うのだが。