暫くパッとしなかったauだが、ここに来て漸く意欲的な端末が現れた。
今夏モデルはソーラーパネル付、e-Bookリーダ端末など面白い試みが盛り込まれていて期待が持てる。もし現状で満足行くところまで達していなかったとしても、今後この方向性でブラッシュアップしてくれたらかなり面白くなるんじゃないだろうか。
しかし、そんな中で一番の意欲作は多分これ。
防水＋全面タッチパネルでスポーツシーンを強力サポート――「Sportio water beat」 - ITmedia Mobile
au初の、というかiPhone以外では国内初の全面タッチパネル「のみ」の端末。しかもワンセグ、FeriCa、手ブレ補正カメラ、そして防水と、スペック的にはiPhoneを上回る充実ぶり。
勿論、iPhoneの魅力はカタログスペックではないわけで比較してもあまり意味がないのだが、ハードウェアキーボードなしということは厭が応でもタッチパネルUIを鍛えざるを得ず、その分野で先行するiPhoneを全面的に研究したであろうことは間違いない。入力方式としてもiPhone式のフリック入力などを期待させる。
タッチパネルUIが現時点でのインターフェイスの頂点のひとつであることは間違いない。しかし2年が経過して尚、各社ともその扱いには慎重を通り越して臆病ですらある。表面的には真似てみるものの、根本的な部分ではハードウェアキー実装から逃れられずにいた。
その意味で新sportioの意欲的な挑戦には期待したい。たとえ現行モデルの完成度が満足の行くものではなかったとしても、そこで得た教訓は必ずや大きな資産として次に活かされるだろうと思う。
ところでSportioはau Smart Sportsに特化した端末で、auの専用サーヴィスであるRun&Walkの完成度は非常に高い。データ記録→自動送信→蓄積管理の自然な流れには感動すら覚える。この点では総合的にサーヴィスを展開可能なキャリアの強みが巧く活かされており、iPhoneアプリにも類似サーヴィスは存在するものの完成度の点で一歩及ばない。
是非Run&Walkを体験してみて頂きたい。屹度病み憑きになるから。
それはそうとbiblioのブックカバーはちょっと魅力。
