Paperboy&Coのショッピングモール「カラメル」の仕組みが改悪される

遊星商會が使っているColor Me Shop!には、「カラメル」というショッピングモールが用意されているのだが、これの出展手数料が4月から変更になる。
これまでは月315円の固定費だったのが、今後は「月額固定費ゼロ、売り上げに応じた手数料」の形になった。具体的には、「カラメルから訪れて直に購入した場合は売り上げの3.5%、30日以内に別経路から訪問して購入の場合は1.5%」である。
3.5%の方は特に問題ないのだが、1.5%の条件が気になった。常識的に考えれば、カラメル経由でショップへ訪れる→Cookie付与→30日以内に再訪問し購入すれば1.5%という処理になるだろう。だが文面を見るに、「カラメルを見たユーザにCookie付与→30日以内にカラメル参加店舗で購入すれば経路の如何に関らず1.5%」とも取れる。
というわけで運営側に直接問い合わせた。その回答は以下の通り。

『カラメル』へ出店されているショップ様であれば、他の ショップ様から経由したものであっても、販売手数料の対象となります

つまり、例えばカラメル経由で店舗Aを閲覧→30日以内に、カラメルと無関係にBで購入した場合でも、Bは1.5%の手数料を取られることになる。このケースではカラメルへの出展が客を呼び込んでいないにも関らず、だ。いや、それどころか購入客にカラメルへの訪問履歴さえあえれば、そこからいかなる店舗にも行っていない状態でさえ手数料を取られてしまうのだ。


実のところPaperboy&Coのサーヴィスはどれも極端に安価であり、この手数料もさして高いとは思わない。楽天などは固定費で5万から、加えて売上に応じた手数料が差し引かれる仕組みである。それに比べたら店舗運営に僅か1000円弱、手数料最大3.5%というのは充分に安価だ。
とは言え、名目の怪しい金を払うというのはやはりすっきりしない。「販売手数料」という書き方ではあるが、販売システムであるColorMeShop!の方では月額固定の利用料金を別に払っているわけで、これは明らかに「カラメルが客を呼び込んだことに対する成功報酬」である。とすれば、判別のためのCookieはカラメル訪問時ではなく各店舗訪問時で、かつその有効範囲は当該店舗のみに限られねばならない。


至極当然の話だと思うのだが、何故こんな初歩的なことを誤るのだろうか。
「上場に伴う株主利益最大化のための策」というのが邪推でなければ、早くも上場時に懸念した問題が顕在化したことになる。
正直言って「改悪」なんて表現はあまりしたくないのだが、この件では他に表現のしようがなかった。
4月の実施までにこの問題が修正されることを切に願う。


3/5に情報追記されたところに拠ると「カラメルCookie発行から30日以内の出店ショップでの購入→3.5%/カラメルを経由しないが各店共通のGMO IDでログインしての購入→1.5%(ユーザに付与するポイント分)」となったらしい。経由が一律3.5%なのは別に構わないんだがカラメルだけ踏めば発生しちゃうのは相変わらずのようで。そこ変えなきゃ意味ないだろと。