アクセルとブレーキのデザイン

年に何度か、ぐらいの低頻度ではあるが結構な惨事を引き起こす事故のひとつが「アクセルとブレーキの踏み間違い」であるが、あれって単純にアクセル/ブレーキのデザインに原因がある。まったく逆の機能を持った装置が隣り合っていて、同一の操作で機能するというのはまったくもって筋が悪い。


例えばハンドルを感圧式にして、強く握るとブレーキが作動するとか。ただ、これだと回避+ブレーキという操作ができないとか、急制動にしか対応できない(減速のための軽いブレーキングを別途処理する必要がある)、そもそも慣例となった操作方法と合いしないといった問題が。


どうしてもペダルに拘るなら、踏み方を検出して処理を変える案もある。アクセルが急に強く踏まれた場合はブレーキにするとか。ただ、これはこれで高速走行時などに「更に加速」するつもりが急制動になってしまって事故を発生させかねないので難しい。見ずに操作する部分であることもあって、切り替えの閾値が操縦者に認識できないから意識的なコントロール困難だ。やはり二つの相反する機能をひとつの操作体系に盛り込むのは無理がありすぎる。


結局、ブレーキとアクセルをまったく別物にするのが最良というのが現段階での結論か。ブレーキをペダル式のままに保持、アクセルをグリップに移せばバイクのような操作感になるだろうか。


近接センサやGPS、映像解析などと組み合わせて衝突を抑制するといった方法もあって、これは既に研究が進められている筈だ。10年ぐらいの内に解決するのだろうか。