MacとWinでのグラフィック制作環境比較

そろそろ職場のMac mini(初代)も性能的に限界なので代替え検討。
MacならiMac24インチ一択*1なのだが、職場でMac利用者は私のみなのでWinを使えという圧力が。しかしDOS/Vは詳しくない……というか不必要に選択肢が多くて選ぶに困る。
とりあえずiMacとスペックを合わせてみようと、C2Dの2.8GHz前後+4GBメモリ、256MBのグラフィックカード、320GBのHDDあたりで選定。
DELLやHPあたりは流石に安い。
DELLは24インチディスプレイとセットでも15万ちょっと、まあEIZOのような色再現性にこだわるメーカの製品でないディスプレイだから品質面で不安は否めないが。いっそ本体のみとし、別途EIZOの24インチを買うことにすると19万ぐらい。
HPはモニタがなかったが、代わりにCPUをC2Qにしても17万程度だった。
対してiMacはメモリを4GBに上げワイアレスのマウス+キーボードを付け3年保証加入で税込25万。差額は10万近い。

WinはOSが基本Vistaなのは少々不安ではある。まだ作業環境としてこなれたとは言えない状態なので、変なトラブルに悩まされるかも知れない。
とりわけフォント周りの処理やカラーマッチングについてはMacに一日の長がある。
Macでは既に導入してあるフォントがそのまま移行できるが、Winの方では新たに買い直す必要がある。まあモリサワあたりだと1書体あたり3〜5万で買うか年間ライセンスという形になっていた筈だが、ダイナフォントあたりなら100書体で3万程度と割合手頃。

ソフトウェア環境もアップグレードせねばならない。現行のPhotoshop/Illustratorは2001年の購入で、既にアップグレード対象から逸脱しているため新規購入の扱いである。セット価格198000円。この点ではMacもWinも差はない。


ざっと纏めると、iMacなら本体25万+アプリケーション20万。もしWinを併用する必要があるなら、VMWare Fusion+WinXPで+4万ぐらいか。
対してWin導入だと(本体デザインがアレだという問題には目を瞑るとして)24インチディスプレイ込みで20〜25万ぐらい。フォントで+3万、アプリで+20万。
概ねコストは同程度、ハードウェアではWinの方が少し上ぐらい、運用ノウハウと環境移行ではMac*2。あとは「Winを使う」ということをどの程度重視/忌避するか、にかかってくる。

*1:勿論、3DCGや映像編集などもっとヘヴィな作業をするならMac Proが最強だが、A4サイズの印刷物やWebがほとんどなのでiMacで充分

*2:MacOSの目立たぬ利点のひとつが新機種導入時の環境移築である。古いMacFireWireで接続しTキーを押しながら起動すれば、あとはOSが自動的に環境を引き継いでくれる