緑豆の暴走でちょっと考えたこと。
日本の捕鯨問題って、たったこれだけの話なんじゃないかと思うのだが。
調査捕鯨の必要性は正直よく判らない。あらゆる動物の個体数を管理しているわけではなかろうし、また調査のために個体数を減らしてしまうのは(少なくとも自然保護の観点からは)得策でないように思われる。
ただ、巨体ゆえに環境への影響も大きい種であり、野放しもまた問題なのかも知れない。
不殺調査の可能性。
野生生物全般に、時には捕獲解剖し調査が必要となる場合はあろう。ただ毎回そのような調査をする必要があるのかどうか。例えば鰭にタグを付けて調査する(野鳥で行なうように)のでは駄目なのか。
ただ、対象が巨大な海棲生物であることを考えると、きちんとした観察のためには水から引き上げる必要があるかも知れない。そして大型鯨類は陸上では体を支えられず圧死するだろうし、また巨体を安全に引き上げるためには死亡または昏倒状態でなければならないとも考えられる。すると、不殺では困難なのではないだろうか。
食肉化。
調査捕鯨が必要で、かつ不殺では捕獲できないのであれば、どうせ死んでしまうのだから食用に供してしまった方が無駄がないのでは、という考えには妥当性があろう。ただそれは人間視点であって、遺棄された死肉も海棲生物の餌として有効利用されるとも言える。まあこれは「どこに循環するか」というだけの話。