「互いに一方通行」の原則

ウェブ上で何かを書いている人の「こう読まれたい」という思いと、ウェブを読む人の「これを読みたい」っていう思いは全く別物なので、一致することはないと思います、残念ながら。

これはWebの、というより対人関係のごく基本的なリテラシなのだが、結構理解されてない。多分、対面的関係では互いに空気読み過ぎた結果として「双方向の関係」という幻想が蔓延してしまっているのだと思うのだけれど、そもそも人間関係というのは常に一方向だ。偶々相互の関係が一致しているように思える瞬間があるというだけで。
という理解が基本にあれば、読まれたいように読んで貰おうなんて考えは最初から出てこない筈だ。書き手書きたいことを書きっ放し、読み手も読みたいように読んで言いたいことを言いっ放し。それでいい。
その意味では、Web教育に必要なことは「相互関係の一致」という幻想を徹底的に破壊することなのかも知れない。手斧を持って。