とてもじゃないが、公正を旨とする報道機関の付けるタイトルではない。まるでゴシップ誌の手法だ。
ITmedia掲載の林氏レビューは、製品の特徴を正しく伝えるために意図的に客観性を無視したものであったが、Tech-Onのそれは単なる製品分解記事であり、公表されていないハードウェア構成を明らかにすることだけが目的である筈だ。しかし記事中では、明らかに記者の個人的感想がそのまま含まれている。
また、分解に当たって他メーカ技術者を招聘しているのも公正さを欠くやり方と言える。分解や内部構成について詳しい人物から参考意見を聞くというならまだしも(それだって、技術誌にも関らず技術理解がないと公言するようなもので褒められたことではないが)技師の意見をそのまま掲載するということ自体あるまじきことだ。
筐体設計についてコストダウンを意識していないというのは事実かも知れない。が、コストダウン以外の設計意図がある可能性をほとんど考慮していないし、また実際の製造コストなどについて取材をしているわけでもない。あくまで他メーカ技術員の感想以上の根拠のない状態であり、記事を書くに適切な状態とは言えまい。
そもそも発売間もない新製品をメディア上でこき下ろすというのは、場合によっては営業妨害と取られても不思議ないのではあるまいか。製品に何らかの危険性があるなど公益性のある情報ならばともかく、ここまで来ると「何か恨みでもあるんじゃないか」と言いたくなるぐらいだ。
公平さについてはともかく、シリーズ他記事も全体に酷い。3および4は動画を掲載して終わり(それもMacについての記事であるにも関らずWindows Media Playerの専用形式)、1は「販売時期を教えてくれない」という不満のみ。実質的に内容のある記事は2回と5回のみ。色々な意味で質を疑う。
関係ないっちゃ関係ないが、この記事に言及している日記のうちネガティヴな評価のものが4件。うち2件がThinkPadとの対比。そう言えばThinkPadユーザって何故かあの赤いポッチに強烈な拘りのある人が多くて、これはこれで１つの宗教っぽいと思うのだが、というのは言い過ぎか。
MacBook Air、実用的に使おうとしたら重さ2倍 | 日経 xTECH（クロステック）
ま た 日 経 か !
まあコラムであって記事ではないが、それにしても酷い。「何を割り切るか」の問題であって、こういう人は最初から他機種を使えばいいだけの話だ。わざわざ「自分には向かない」というだけの話をメディア上で、さも「万人に当て嵌る」かのように吠えて見せる必要はあるまい。
