AIDMAからAISASへ

AIDMAとは宣伝広告分野でよく使われてきた消費者行動についての段階を表す用語。

  1. Attention (注意)
  2. Interest (関心)
  3. Desire (欲求)
  4. Memory (記憶)
  5. Action (行動)

によって購買へ至るとするものだ。
しかし今日ではWebでの宣伝による影響が大きくなってきたので、必ずしも従来のモデルに乗らない状況が出てきているようで、これに合わせ電通が提唱したのがAISAS。

  1. Attention (注意)
  2. Interest (関心)
  3. Search (検索)
  4. Action (行動)
  5. Share (共有)

注目すべきは、購入(行動)で完結せず、その後に共有が行なわれる点。この共有が、次の注意へとリンクして新たな循環を産むのだ。AIDMAトップダウン式の広告モデルで、宣伝により広範囲に一度に注意を引き起こすが、行動後の拡がりがあまり期待できない。それに対しAISASでは、注意がごく狭い範囲にしか引き起こされなくとも口コミによる拡散が期待できる。いや、むしろごく狭い層に深くアピールした方がその効果は大きいかも知れない。
マスメディアによる能動的散布手段を持たず受動的にならざるを得ないWebに的したモデルである。