福島県の謎

福島県会津地方の北西部、三国岳から飯豊山に、ひげのように細長く延びている県域がある。これは福島県側の地域住民の信仰上の理由で、ご神体となる飯豊山への参道を確保したためである。

なんだそれは。
はてなマップで見ると、map:x139.7063y37.8383あたり。確かに山形と新潟の県境を縫うように、細く福島県が伸びている。

山岳信仰

652年(白雉3年)、知同和尚と役小角が開山したとされる古い山岳信仰の場である。江戸時代には修験道の修験者が多く訪れたほか、神仏習合が禁止された明治時代には飯豊山神社として地域住民から崇敬された。特に太平洋戦争前までは、飯豊山への登頂は少年の成人儀式として用いられたことから地域との密着性が高まった。15歳までに登頂しなかったものは一人前として認めてもらえなかったことから、盛んに集団登山「御山駆け」が行われていたのである。終戦後は、こうした習慣が廃れはしたものの、女人禁制が解除され、多くの登山者が訪れる山として変貌した。

どうやら成人儀式のためのものであったらしい。
どこからの登山であったのか不明ながら、三国岳からでも10kmぐらいはある。