漫画雑誌の掲載順序と人気と質の関係

漫画雑誌の掲載順序はアンケートの人気順で決まるという伝説がある。真偽の程は不明だが、漠然とそう信じていた。実際、私が読むような作品は巻末の方にあることが多い(笑)。
……が、最近になってそういう巻末系漫画が2作、続けてアニメ化の運びとなった。具体的には週間少年サンデー連載の「絶対可憐チルドレン」と週間ヤングサンデー連載の「鉄腕バーディー」である。どちらもヴェテランの作であり作画もストーリーも上質なのだが、巻末付近を固定位置としており、まず動くことがない。
2作品ともややマニアックなSF系であり、また昨今の人気作に見られるような派手さに欠ける、やや渋い作品であるから巻末掲載=人気薄という構図を疑いもしなかったのだが、アニメ化となると話は違う。
無論、人気の漫画でもアニメ向きでない作というのはあるのだろうと思う。が、原則として視聴率は原作の人気に左右される筈で、すると人気のない漫画をアニメ化するというのは、たとえ制作側が惚れ込んでいたとしても結構な冒険だ。
私個人は両作品のアニメ化成功を確信しているが、それは質としての成功であって商業としての成功とは必ずしも結び付かない。大丈夫なんだろうか。


掲載順序と人気の関係説はどうあれ、企画が成功しますように。両作家が自由に面白い作品を描き続けられますように。