温暖化の件で一言

どうも地球温暖化及びその抑制策としての二酸化炭素排出規制に、妙な方向から疑問を呈する人が多いようなので少しばかり。


科学的な厳密さから言えば、地球温暖化の原因が人為的なものか自然現象かははっきりしない。でも実は、自然由来か人為的なものかという話は重要ではないのだ。原因が何であれ現象を防がねばならないことに変わりはない。
だから、「温暖化防止策は必要」だというのは科学的に正しい。


温室効果ガスとしての特性はむしろ水蒸気の方が強く、また量も圧倒的に多い。でも二酸化炭素を抑制するのは何故かと言えば、コントロールできるかどうかの違いだ。
水蒸気なんてのは何もしなくたって海水が蒸発し続け増えてしまうから、人間の行動でどうこうできるものでもない。でも二酸化炭素なら、確実に温室効果を有していて、なおかつコントロールが可能だ。効果は大きいけどできもしないことより、小さくてもできることから始めるのは妥当な判断だ。


ついでに。
そもそも本当に温暖化するのか、という話については継続的な気温の記録から見て確実に「する」。しかも、厄介なことに気温が上がると蒸発により水蒸気が増加するので、気温上昇すればするほど上昇速度も高まりそうだ。今はじわじわとしか変化しないけど、何十年か後はどうなっているか解らない。