図書館にはソーシャルなデータ処理という概念そのものが足りない

一足飛びにタギングへ到達する以前の問題として、ソーシャルという概念そのものが欠けている。いや、ユーザに便を諮るとか蔵書の回転率を上げるといった発想もなさそうだ。まったく、図書館システム構築段階でアドヴァイザとして参加したい。


例えば貸し出し履歴を集約して「この本を借りた人はこんな本も借りています」とか、或いはユーザ毎に貸出履歴の著作者ランキングを集計し上位著者の新刊を案内するとか。そんな初歩的なことでも、図書館の利用はかなり拡がると思うのだが。
欲を言えばユーザごとの書評機能が欲しい。読んだ本の記録を図書館に集積、読む前からある程度の評価を確認できるような。また個別ユーザの読書歴を参考に自分の読む本を決められるような。
個人名と結び付くのは拙いので、利用番号との結び付きとし、気になったユーザをフェイヴァリット・リストに登録しておけるとか、そんな感じで。


図書館に限らなければ、ある程度市井のサーヴィスでカヴァ可能な範囲ではあるが、それが図書館の蔵書と直接リンクすることで読書を手軽にし、またその範囲が拡がる……その環境こそが必要なのだ。
活字離れとかなんとか言う前に、自治体側で読書を習慣付ける/受信範囲を拡げるような環境を用意していくべきなんじゃないか。