推奨環境、IE7。

100万を越えるユーザ数を誇る巨大SNSであるところのmixiが、リニューアルにより各所で不満・不具合の声多数。
不満は単に慣れたシステムからの変更には必ず付き纏う問題ということで放置するとしても、「今までの環境では正常に見られなくなった」という人が結構多い。
その原因の一つではないかとされるのが推奨閲覧環境、なんとWinIEの場合Ver.7以降。
これは……もしかして快挙ではないかしら。


Web制作に携る者、とりわけStrictなHTML+フルCSSによる制作を好む者にとって、IEは鬼門である。HTMLの判定甘さはともかく、CSS周りのバグ/独自実装の多さには泣けてくる。文法通りの作り方でGecko系、KDE系、Operaでの動作確認を終え、さてWinIEは……と見るともう、見事なまでに崩れまくって予想Guyの結果を見せてくれやがる。しかもIE5、5.5、6とすべて動作が異なるという凶悪さ。
最終的にはバグを利用したhackか独自実装のif分岐による専用CSS読み込みでIEのみ別対処せねばならない。
流石に今となってはIE5系列までは絶滅したものとして扱っても良かろうと思うが、IE6はXPまでの標準ブラウザであり国内では未だ90%以上のシェアを握る勢い。そうそう無碍にはできない。
IE7は(まだまだ他のブラウザほどではないものの)かなり標準に近い動作をするようになっている。IEユーザに他ブラウザへの乗り換えを期待するのは無理でも、同種の最新ブラウザへならばまだ多少期待もできよう。とは言えOSレヴェルで転換が進まない限りは劇的な推進は起き難い。Vistaはあと3年は寝たままだろうし、余程のことがない限りはわざわざIE7にヴァージョンアップする理由がない。


そこへmixiのリニューアルである。これでIE6での閲覧にどの程度不具合があるのか判らない。できれば盛大にあって欲しい、そうして100万のユーザが一度に7へ乗り換えて欲しい。そうすればもう、Web制作の際に「シェア最大というだけでブラウザのバグに配慮せねばならない」といった理不尽な思いをしなくて済む。
いちWeb製作者の切なる願いである。

誤認。IE7推奨/IE6非推奨ではなくその逆だった。これはひどい。今時最新ブラウザ使えないとか有り得ない。