「心情を察しない」メソッド

今回の、記法まる判り機能に早くも賛否両論。「誰でも記法が覗けるのは不快」とか。
正直なところ理解できない。元より記法の結果はすべて表示されており、はてな記法の形で見えるかどうかは些末な問題だ。むしろ、他人の記法を見て実際の動作を理解したり、逆に詳しい人に見せて記法の間違いを指摘して貰うなどメリットが多い。


ところで、対人関係では往々にして理論の正しさはあまり重要視されない。とりわけ多人数相手の場合ほどその傾向が強まるように思うが、相手の感情を理解し、それを害さぬように伝えないと、正しいことを言っているからといって(いや、むしろ正しいことであるほど)巧く理解されず、却って事態を悪化させることがある。
こうした状態への対処は2種類しかない:相手の心情を理解して最大限の歩み寄りを見せるか、さもなくば心情を完全に無視して理論で押すか。
はてなは基本的に後者である。時としてそれが騒ぎに発展するほどに。
当然、その度にそうした態度を疎ましく思う層は離れ、好ましく思う層が入り、傾向は一層強化される。ユーザレヴェルで空気読まない集団になって行くわけだ。そして周辺から「はてな村キモい」と言われ続ける。
当然叩かれるわけだが、叩く側の心理も叩かれた時の痛みも察しないのでダメージは浅い。「そのうち収まるだろう」と高を括る-----というよりは単にそのエリアを認識してもいないのではないかという気もするが。