非対称性

無断リンク問題は構造的な非対称性が争いの根本原因になっている節がある。

  • 無断リンク禁止を主張することと、それを無視することは等価な権利であるということを述べたが、結果として禁止側が実効性を持てずにいる。従って禁止派はこれを不公平に感じ、強制力のある禁止措置を権利として求める。
  • しかし事実として強制力はないし、仮に禁止派がそれを認められるならば、自由派もまたその撤回を権利として求めるという堂々巡りな争いになるだろう。
  • 実は禁止派には、技術的手段を用いて絶対無断リンク不可な状態を作る権利が認められているのだが、実際問題として禁止派にそれが可能なだけの技術をもつ人はほとんどいないし、逆に技術を学んだ人は自由派に与している*1。「したいけどできない」対「できるけどしない」の非対称構造がここにも。
  • これを解消する手段は多分唯一「禁止派が技術を学ぶ」だけじゃないかと思う。
    • 結果として禁止派がいなくなるなら、それも一つの解決。
    • 一応、無償で利用可能な手段は提供したつもり。少なくとも自力で作るだけの労力は要らないから、敷居は下がっただろう。それも使いたくない(というか、最低限の学習すらしたくない)けど権利だけは主張する、というのは知らん。

*1:技術知識を深めることで無断リンク禁止の無意味さを認識すると考えられるが、検証は進んでいない