雨格子の館

雨格子の館

雨格子の館

久し振りにきちんとミステリなアドヴェンチャーゲームをやった。
最初いきなり殴られて倒れ、スタッフロールが始まったときはどんな糞ゲーかと思ったが(笑)、それは単なる導入で、その後はちゃんと閉ざされた館での連続殺人事件が始まる。
昭和初期の本格ミステリ風味のおどろおどろしいシナリオながら、キャラ性を全面に押し出しての軽妙な会話で楽しませてくれる。きちんと推理しないと被害を防ぐことも真犯人を見付け出すこともできない。
ただ、会話システムが少々判り難い。他人との会話や調査の中で得たキーワードを提示し、それに関連した情報を得るという仕組みなのだが、会話内容をコントロールできないので、思ったのと違う流れになってしまうこともある(例えば、人物Aの行動について知りたかったのに人柄の話になってしまったり)。その他、タイミングによって地図やメモなど情報を参照できないなどユーザビリティ面ではもう少し頑張って頂きたい部分があるが、総じて良いゲームであった。
いやまだクリアしてないんだけど。


最後の最後でこれまでの良さがすべて台無しになるトンデモ設定が。なんだそりゃ。一気にやる気をなくす。
喩えて言えば「ミステリと思い込んで京極を読んだ」ような気分。