はてな回帰現象

はてなスターは、最近では珍しいほど要望へのレスポンスが早い。

はてなアイデア設立以来、一番の不満が「レスポンスがない」ことだった。元々ベータ期の「はてなへの要望」キーワードによる意見交換制度が、分量と視認性の問題から破綻したことで生まれたシステムだったが、要望の登録量/1000株達成量を抑えることはできず、結局レスポンスを向上させることができなかった。
はてなスターはかなりの拒否反応を引き起こし、結果として相当数のアイデア登録が行なわれた*1。ただ従来と違ったのは、そのアイデアへのレスポンスを週1回程度のミーティングまで持ち越さず、その日その日で返すようにした点だ。これはつまり、一人で提供し一人でメンテナンスする、サーヴィス初期の体制に戻ったからこそ可能になった話である。


なんでも自分で作って自分で面倒を見る。この体制こそはてなの特徴であり利点であった筈だ。膨れ上がるサーヴィス体制がいつしかそんなことを不可能にしてしまったが、それを一番歯痒く思っていたのはid:jkondo自身ではなかっただろうか。Hatena.Incの設立は多分、そんな彼がしがらみを捨ててもう一度最初からシンプルな体制を築き直すのにどうしても必要なことだったのだ。そんな気がする。

*1:とは言え、新サーヴィス開始時点で多くのアイデアが出るのは毎度のことで、必ずしも否定的な意見の多いシステムだったからというわけではないと思うが