コンパクト指向に転向

マンションというのは基本的に自転車保持に向かない。とりわけここは駐輪スペースに固定金具がないため、高額車種を駐輪するのは不安要素が多い(防犯カメラがあるとはいえ)。そうすると現実的な路線としては、(1)歩いて5分ぐらいの市営駐輪場を借りる(2)自宅に持ち込む、の2パターンとなる。が1は、ちょっとした利用にもいちいち歩いて離れた場所まで行かねばならないわけで、毎日の通勤やサイクリングなど気合を入れて遠乗りする時には大した問題でもないが日常使いの自転車としてはちょっと不便だ。そうすると持ち込みを考えなければならない。
この辺りはマンション住まいのユーザにとって共通の悩みらしい。人によっては玄関にラックを組み数台を吊り上げ収納したり、室内にフックを設えて収容しているようだ。
ただ、自転車乗り入れ禁止なエレヴェータを使わず持ち上げるとなると、階段を上がれるコンパクトさと軽さが要求される。まあ充分にコンパクトなら、(エレヴェータ内装を傷つけないようにとの意味からの自転車持ち込み禁止は解かれると思われるので)別にエレヴェータで持って上がれないことはないのだが。
要約すると、ビアンキのMinivelo9はちょっと厳しいということだ。


折り畳むとコンパクトになるフォールディングバイクは結構候補がある。代表的なところではブロンプトンとか。
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ただ、これらはどうしても折り畳みにちょっと手間がかかる。さっと折り畳んで持ち込みとは行かない。唯一期待しているのはMobiky GENIUSで、シートを下げて把手を持ち上げるだけで折り畳み完了、玄関脇に置いても邪魔にならないコンパクトさは秀逸だ。ただ、12インチ3段変速なので速度は期待できないし、耐荷重は高いのに荷台やバッグなどのオプション装着が
(折り畳みの都合上)不可能なので搭載能力は低い、そして何より高価いのが問題だ。正価のMinivelo9の方がまだ安い。
比較的、コンパクトと安価を両立できるのがブリジストンのトランジット コンパクトだろう。
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Mobiky GENIUSと同じく12インチタイヤだがギアがない分、走行性は望めない。ただしワンタッチでのフォールドとそこそこのコンパクトさは評価できる。


なんにせよ、現状ではまだ子供が自転車に乗れないので、自転車選定にも子供乗せを考慮せねばならない。そうするとフォールディングバイクは基本的に不可だ。チャイルドシートを付けての折り畳みはできないし、外しておく(コネクタで取り外しできるものもある)にせよ取り付け金具が当たってフォールドできなくなる可能性は高い(とりわけコンパクトになるタイプはそのために精緻な計算に基き設計されており、少しの誤差も許さないことが多い)。つまり-----振り出しに戻る。