2次元空間としてのはてな匿名ダイアリー

はてな匿名ダイアリーは匿名でエントリを投稿できる空間である。この特徴自体は2ちゃんねるあたりと大差ないが、時系列で眺めるだけでなくURL自動リンクによるトラックバックを用いたツリー化が可能な点とスレッド分離せずあらゆる話題を1箇所で行なう点が異なる。
このことは、特定の話題に縛られず様々な方向へ話が発展可能であるという、更なる特徴を生み出しているようだ。
実際にご覧頂こう。
http://anond.hatelabo.jp/20070510182538
大元のエントリでは、「少子化なんだから避妊を禁止すれば/妊娠したら強制婚姻」という話だったのが、日本民族という表現を使ったことから話が膨らみ帰属意識の是非や民族概念の定義問題に拡がり、いつの間にかサイバーパンクにまで発展している。最後のは私の仕業だが。


これは私のイメージするところの思考の拡がり方にかなり近い。話を追う内に別の話題へとリンク、元の話を忘れて脱線の方に熱心になる。そちらが収束して元へ戻ってくることもあれば、また別の話題が開始される場合もある。
残念ながら思考-----というか言葉を発するという行為自体は平行処理できないので対話中には拡がるだけ拡がって元を見失うか、意識的に収束させて本題へ戻る必要があるのだが、すべての話題が記録され見返せる環境なればこそ拡散を気にせず多方面の思考を平行処理し続けられる。ときには無関係だった2点に関連性を見出すことだってあるかも知れない。時系列に沿って流れるだけの2ちゃん型と違って複雑に絡んで拡がる水平空間。


そうか、これはある種のブレインストーミング空間なのか。