復活の時

時は至れり!
千年紀は到来せり。神の御子は復活せし、今宵までの死者と共に。
地上は1200億人もの人々で溢れかえりたり。足の踏み場もなし。


国連統計によれば現在の年間死亡者数は6千万人と見積もられているらしい。仮に2千年間ずっとこのペースだったとすれば、キリスト生誕から今日までの死者は1204億2千万人ということになる。現在の人口が65億として、合計で1270億人ほど。
ところで地球の陸地面積は概ね1500兆平方メートルあるらしい。そうすると1500兆÷1270億で、人口一人当たりの面積は1181平方メートル。大体34m四方の空間ということになる。思ったより余裕があるものだ。


ただしこの計算は単純な面積比であって、実際には居住に適さない場所も多いし、住居にばかり使えるわけでもない。けれど集合住宅のように限定された面積を共有する方法もあるから、多いとも少ないとも判断しかねる。
また、便宜的にA.D.以降での死者数のみカウントしたが、実際のところキリスト復活とともに生き返る人の範囲はよく判らない。種としてのホモ・サピエンス・サピエンスなら100万年のオーダー、神を見出して以降だとしても1万年程度の歴史がある。すると増加人数は3倍〜数十倍にもなるかも知れない。反対に、キリスト教信者しか復活しないとすれば人数は随分減って、3割程度の360億人になる。
もしかしたら人間以外のものも復活するのかも知れない。その場合は……考えないことにしよう。