SP-550UZはプリキャプチャ搭載!

デジカメWatchによると、SP-550UZが日本でも発売決定とのこと。
短距離でも広範囲を一度に撮影可能で風景撮影などに適した28mm準広角と、動物など近寄れない被写体を大きく写せる504mm超望遠をひとつに纏め、手ブレ補正を載せただけでも充分な利用価値のある製品なのだが、それに加えてプリキャプチャを搭載したとのこと。これは多分あまり注目されることのない機能だが、その意義は非常に大きい。
プリキャプチャとは、シャッターボタンを押す前から画像を取り込んでおき、押した瞬間より以前のものも同時に保存する機能である。人間は視覚情報の受信→脳の判断→シャッター押下までのタイムラグが約0.5秒ほどあるため、シャッターチャンスの瞬間を狙ったつもりでも既に終わった所を捉えてしまうことが多い(プロは基本的に連射で対処する)。しかしプリキャプチャなら、押した瞬間より前を撮影可能なため狙ったタイミングを捉えることが可能である。
ただしその性質上、シャッターを用いずに瞬間的なデータ転送のみで撮影する必要があるためあまり良い画質は期待できないし、転送速度の関係で画素数も少なくなってしまう。550UZでは120万画素とのことだが、それでも手ブレ補正付き超望遠でたとえば鳥の飛ぶ瞬間を撮影するときなど、この上ない強力な武器となり得るだろう。
これだけの機能を搭載して6万円弱。既に一眼レフを所持しているユーザのサブカメラとして、または一眼レフあたりに手を出すかどうか迷っている人の候補としてお勧めする。