リアルタイムの愉しみ

18日に発売されたばかりの『世界樹の迷宮』をプレイしている人達の日記を見て、ちょっとばかり「たった今欲しく」なっている。

元々アトラスRPGの「死に易さ」は好みで、剰え手書きマッピングだのゲームブック/TRPG風文章だのとツボばかり突かれているものだから、いずれ買うこと自体はほぼ決まったようなもので、けれども自宅でのNDSの扱いから考えてもそれは今ではないな、と思っていたのだけれど。
なんというか、羨ましいのだ。


2chのお祭り騒ぎの記録などを見ると、リアルタイムでそれに遭遇したが故の興奮というか、場の一体感のようなものが感じられる。それはまとめサイト化した後でも味わえることではあるのだけれど、その密度は明らかに薄くなっている。「今、この瞬間に、大勢が」情報を共有していること自体の興奮というものが確かにあり、それは後から見た人には与えられないものだ。
ゲームの発売直後の喧騒は、それと良く似ている。今まさに大勢のプレイヤーが手探りでそれを解き明かしつつあり、その体験が共有されてゆく一体感と興奮。それは発売日付近に手にした者だけが味わえる特権のようなもので、その喧騒が静まった後から重い腰を上げるプレイヤーとは決して共有されない。


無論、それは単なるお祭り騒ぎでもある。発売日に購入するかどうかとゲームの面白さは全く関係しない。けれども、今この時しか味わえない愉しみであるのも確かで、それならば敢えてその祭りに身を投じるのも、そしてその為に正価での購入と事前のちょっとした労力を割くのも、悪くないのではないかと思えてきた。
同じ阿呆なら踊らにゃ損損。


つか「これは良いWizですね。てWizやったことないけど」な人が多数見受けられる。Wizマニア以外にWizを広めた作とも言えるのか。