Killer7

Master,It's Dangerous.

killer7【CEROレーティング「Z」】

killer7【CEROレーティング「Z」】

今更ながらに入手。これは、面白い。いやそれは判っていたのだけど(だって須田だし)。


操作性は悪い、けれどもそれは多分確信犯だ。
フル3Dなのだから、普通なら左スティックで自由に動いて○でアクションとか、そんなUIにするだろうところをわざと「○で前進/×でターン/左スティックで分岐選択」という独特のUIに。けれどこれで、進路について変に悩むことはなくなった。つまりはアクション+アドヴェンチャーってことだ。


敵が嫌らしい。奴等は透明な「裸のゾンビ」のようなもので、笑い声とともに出現し、「ほっ、ほっ、ほっ」というジョガーの如き掛け声を発しながら走ってくる。気色悪い。攻撃方法は常に自爆。
R1で銃を構え、L1でスキャンしろ。黄色く見える点が弱点だ。ここにヒットすれば一撃。そうでなくても斃せるが、5〜6発打ち込む必要がある:リヴォルヴァーは頻繁にリロードが発生するので注意。1体斃したら右スティックで装填を忘れずに。近距離なら×で自動照準するが、スキャン時にも照準するのでL1押しっ放しの方が簡単。左スティックで視点移動、十字スティック左右で照準を合わせる個体を変更。


スミス同盟は7人の多層人格から成る。多重人格ではない。肉体そのものから変容する、1人にして7人。ぶっちゃけ、キャラを切り替えることで特殊能力を使って先に進めってこと。
7人の人格のうち、同盟の主であるハーマン老は能動的に選択できない。彼は重要なシーンでのみ覚醒する。
「業者」ガルシアンは戦闘要因ではない。一応非力な拳銃を所持しているから戦えないことはないが。彼の仕事は専ら別人格の死体回収と蘇生である。キャラが死んだら、付近の敵を一掃の後ガルシアンに交代、首の入った紙袋を回収せよ。
個人的に好んで使うのは楓・墨州。何故なら拳銃が装填弾数の多いオートマティックで、またスコープで遠距離を拡大し狙撃可能だから。
敵が密集しているならマスク・ド・スミスのグレネードランチャーが効果的、だが1発発射ごとにリロードの必要があるので注意。


アクションに自信がないのでイージーなモードをチョイスしたが、謎もヒントが多く簡単になってしまうのは残念。アクション難易度と謎解き難易度は別設定にして欲しかった。


全体のノリは極めてアングラにしてアブノーマルにしてシュール。「花と太陽と雨と」譲りのトゥーンレンダーによるアンリアルなグラフィック。決して美麗ではないが、これを見ると益々「ゲームの面白さはグラフィックにない」という思いを強くする。「クーロンズ・ゲート」や「バロック」に通じるテイスト。