WinのCドライヴ容量を確保する

PCに熟達したユーザなら日常的に意識してDにデータを保存するなどして容量を確保しておけるところだろうが、社内のPCサポート(のサポート)などやっていると、考えなしに全部Cに突っ込んだ挙句残り容量がMB単位になったマシンの救済などといったことが日常茶飯事である。


最近たて続けにそうした事例を扱ったので、メモとして解消方法を書いておくことにする。

データを移動

基本中の基本ではあるが、My Documentやデスクトップにあるファイルはすべて実際にはCドライヴの容量を食っているので、まずはこれらを移動する。
デスクトップからすべてにアクセスしたいユーザのためには、本体を移動しショートカットとすり換える。
できれば目的別にフォルダでも作って整理するとなお良い。


……ただ、この方法は一時凌ぎにしかならない。なぜなら、こういう無意識ユーザは必ずまた全ファイルをデスクトップに並べるからだ。

一時ファイル

デスクトップとマイドキュメントを軽くしてなおユーザデータC:Document and Settingsが異様に重いときは、原因の殆んどが一時ファイルであると考えられる。
一時ファイルはC:Document and Settings\\ユーザ名\\Tempにあるが、不可視属性なのでそのままでは見えない、事前にフォルダオプションの設定で不可視ファイルも表示するようにしておくこと。
Tempの中身はアプリケーションが一時的に作業内容などを保持しておくために自動的に作成したもので、本来は作業終了時に消去されるべきものだが何らかの不具合で溜まり続けてしまうものと思われる。ある例では実に10GBが溜め込まれた例もあった。すべて消してしまって問題ない。

日常的に使用するエリアをDに設定

無意識にデータを溜め込んでしまうも場所の設定を変更し、予めDを指定しておくと長期に亘ってメンテナンスを避けられよう。
また、起動ディスク以外のパーティションに保存しておくことで、最悪システムの初期化を行わねばならないとしてもデータの消失を避けられるというメリットがある。1箇所にデータを集約しておけば、バックアップも容易だろう。

メールをDへ

メールソフトの設定で受信フォルダをDドライヴに設定する。
ソフトウェアによって違いがあるが、Outlook Expressでは「ツール→オプション→メンテナンス→保存フォルダ」から変更可能なようだ。

マイドキュメントをDへ

マイドキュメントのプロパティに「移動」というボタンがあり、これで指定したフォルダへそっくり移動させることができる。

Program FilesをDへ

Program Filesは単にアプリケーションが集中的にインストールされたエリアに過ぎず、別にここでなければインストールできないというものでもないが、デフォルトでここへインストールされるようになっているためにどうしてもCに溜まってしまう。特に高度なアプリケーションは本体サイズが数百MBにも上るものがあるから、その影響は決して小さくない。
とは言え、これを迂闊に動かすとショートカットが機能しなくなったりするのみならず、レジストリ値次第では正常に起動しなくなる可能性すらある。結構な數があるため、ひとつひとつ手で修正するわけにもいかない。
調べてみると、FolderMoverなどの専用フリーウェアが存在するようだ。