人が一生に送受信するメールの総量

会社のPCはCドライヴの容量が僅か1GBでセッティングされて来たので常に容量不足で、サーバ上のメールボックスも一人あたり5MB程度しかないので常に受信箱から個人用フォルダに移し続けねばならない。
仕事柄ファイルサイズの大きなメールを送ることが多く、すぐ容量を圧迫するので送信済みのものはすぐ削除してしまうのだが、最近になってGmailを使い始めて送受信履歴がトピックツリー状に纏めて管理できる便利さを実感した。
しかし、考えてみれば自宅の.Mac+Mail.appでは能動的削除は一切行なわず、全部蓄積している。ここ数年のデータは全て検索可能だ。今後はむしろ、その形態が当然のことになってゆくのだろう。
これからの人達は生まれた時から周囲にインターネット環境がある。小学生のうちから自分用のアカウントを持っていても不思議はない。
現状では携帯など容量の制限がきつい環境でのメール利用も多いし、(OSレヴェルで環境移行機能を有するMac以外は)PC買い替え時のメール移設だってごく普通のユーザには少々骨の折れる仕事だから一生涯に渡るメールの履歴などまず残らないと思うが、どの端末からでも等しく利用可能なWebメールが普及しサーバの容量が拡大、或いは個人端末の環境引き継ぎがスムーズになれば、有り得ない話ではない。


ところで人が生涯に送受信するメールの総量はどの程度だろうか。
spamメールをカウントするかどうか、その人の仕事や性質などでかなり変動のある数値だとは思うが、大雑把に見積もってみると書く分量は1日20件が精々、受信は実のあるメールに限れば100件以内だろう。仮に1通あたりテキスト総量を512文字としても1KB(ヘッダなどは計算外)、つまり120kb程度となる。1年分で4.4MB、80年分で360MBもあれば納まる。
但しこの数字には添付ファイルは含まれていない。回線速度の遅かった昔は添付するファイルもKB単位に抑えるのが通例であったが、ブロードバンド化に伴い数MBならあまり気にせず送受信可能になってきた。とりわけ仕事の関係では画像やOfficeのドキュメント、PDFなど少々重めのファイルを遣り取りすることも多い。
仮に添付書類が1日平均1件/240KBとしても必要な容量は先程の試算の3倍……あれ?それでも80年で1GB?
そうすると2.5GBもの容量を持つGmailは既に一生分の容量を確保していることになるのだろうか。今後ブロードバンド化の加速や個人のコンテンツ生成の加速に伴って添付書類のサイズは益々肥大化するかも知れないが、その頃には多分Gmailの容量も更に拡大していることだろうから、一生かかっても使い切ることはないのかも知れない。