ヴァージョン管理体勢

以前制作して拠点住所に一部相違点が発見されたために訂正シールを作成したパンフレット、新たに相違点が発見された。それも10箇所近く。
普通に出る量のミスではない。単なるミスならば校正時点で発見された筈だし、そもそもデータはWebサイト上に掲載されているものをコピーして使用しているのだから入力ミスということは考えられない。
つまり、どうやら古いデータを元に制作しており、後から訂正データに差し替えられたものを私が古い方を底本としたまま制作、それを元に校正へ回してしまったということのようだ。
こうなった原因の一つは、先方が差し替え分のデータを以前と同じファイル名のまま送ってきたことにあると思うが、もう一つは制作と元データのヴァージョン管理を全て私一人で行なっている点だろう。つまり私がヴァージョンを間違える→校正時にも間違ったデータを底本としてチェックが入る、という構造だ。
一度チェックを通ってしまえば、そのデータは正しいものとして扱われる。新たに修正点が発生した場合、その部分だけがチェックを受け、以前校正を完了している部分はノーチェックとなるし、以降の校正に於いては校正終了した版そのものが底本となってしまう。
これは先方でも同様だったのだろう。大幅な変更があったにも関わらず事後のチェックが疎かになったまま他の部分の修正に入った結果、住所部分のミスは印刷完了時まで発見されることはなかった。
うちの社内に於けるチェック体勢に問題があったのは確かだが、それをスルーした先方に責任なしとは思えない。
取り敢えず校正票を用意、先方にも確認の上検印を貰うようにしようと思う。
原稿をチェックした結果、どうもミスは1箇所だけで、先方がそれに乗じて一気に10箇所以上を改定しようと目論んでいるらしい*1ことが判明。それは随分話が違ってくる。


ところで知人K氏もヴァージョン管理体勢の問題で大変なことになっているようだ。納品直前に前日のヴァージョンを上書きしてしまった嫌疑がかけられているらしいが、彼の立場上(本来なら)上書きの権限を与える必要があるとは思えない。従って、他の誰かによる誤操作、もしくは権限の管理体勢上の問題と言える。
誰の責任であろうが状況に変わりはないのだが。

*1:こちらで最新版原稿と認識しているものが真に最新だとしての話だが