W-SIMを待つ

利用料金もさることながら、W=SIMの機能性を信じてウィルコムへの乗り換えを検討したのだが、どうも二の足を踏んでしまうのはW-SIM対応が遅々として進まないからだ。
W-SIMと同時に登場したラインナップは音声通話端末「TT」、データ通信端末「DD」、PDAW-ZERO3」の3種だが、このうちTTは既に販売終了。今のところ後継となる音声端末は登場していない。となると、W-SIM本来の利点である「1回線で音声通話もデータ通信も」という利点はまったく発揮されないことになる。
いや、1回線で音声通話とデータ通信をするだけならどの端末でも専用ケーブルでの接続が可能な筈だ(Macへの対応は未確認だが)。しかし携帯とPCをケーブル接続するのはあまりスマートでない。この状態では、例えば移動時にPCも携帯も持ち上げねばならず使い勝手が悪いし、スタイルとしても美しくない。


他に解法は二つ。Bluetoothでケーブル接続不要の端末を使うか、データ通信端末を用意するかだ。


京セラのK310ならBluetooth内蔵なので条件に合致するが、kakaku.comで最安を調べても2万円オーヴァーと手頃ではない。また、他に対応端末がないため選択の余地がない、というのも気に食わない。
データ通信用端末は豊富だが、残念ながらMacBookにはPCカードスロットがないのでデータ通信専用のカード型端末は使えないし、そもそもデータ通信専用回線を持つ気はない。
となるとデータ通信端末の選択肢は「DD」+W-SIMのみとなるのだが、こうなると今度は音声通話ができない。痛し痒しだ。


初回の発表以来新たな動きがなく、規格として死んだのかとさえ思ったW-SIMだが、某所情報では7月頃に新端末が発表されるのでは、ということだったのでそれまで待ってみることにする。
少しはラインナップに広がりが出ると良いのだが。