Shade8.5

リリースから4ヶ月経っての導入。8.5のヴァージョン番号が示す通り9へのステップにあると思われるメジャーヴァージョンで、ならば今買わずとも9まで待てば……と思わぬでも無かったが、iBookに引き継いだ6が正常起動しなかった(多分インストールし直せば良いのだが、アップデーターの当て直しが面倒だったので)のを機にアップグレードすることにした。
Shadeは2ヴァージョン毎ぐらいに欲しい機能が追加される傾向にある。これまでもR2→R4→6と2ヴァージョン毎にアップグレードして来ており、7ではかなり機能追加がみられたため初の奇数アップグレードかと思いながらも結局ここまで引っ張ってしまった。


久しぶりに読むマニュアルからは、これまでの基本機能が(インターフェイスデザインは一見大きく変わったようでありながら)ほぼ変わること無く受け継がれていること、一方でShadeの弱みとされて来たポリゴン周りの操作が大幅に改善されていることが伺える。もう一つの弱みであるアニメーション関係では、パスコンストレインツの採用により漸く使えるようになって来た印象。これでパスジョイントに回転ジョイントを入れて調整しなくても済むようになった。
驚いたのはQTVR形式を直接書き出し可能になっていた点。今まではパノラマレンダリングしたものをApple提供のツールで変換していたのだが、これからはShade1本でできてしまう。


インストールは簡単に終了した。アップグレード版だが、フルインストーラー版との違いは以前の製品のキーコードを要求するかキーコード自体が付属するか、その点だけのようだ。昔は旧ヴァージョンが入っていないとインストールできなかった為、リストアして再インストールすると何代も前に遡って順にインストールしなければならない時期もあったような気がする(Shadeがその方式だったかどうか記憶に無いが、少なくともAdobeはそうだった)のだが、今はその辺改善されていて嬉しい限り。
興味深いのはShade本体とは別に「フォト満タン for Shade」が付属していること。確かに、今時プリセットされた表面材質だけではリアルな質感の追求など望むべくも無い。Shadeの森シリーズで表面材質集がリリースされてはいるが、初導入時からある程度の画質追求を可能にするというのは良い方針だと思う。Basicにも付いているのかどうか確認したかったが、硬式ページにはそれらしい記載が無い。