コンパクトデジカメ物色

撮影会でid:fumineがカメラを持たずデジタルビデオのスチル撮影機能を利用していたのが不憫だったので(口実)コンパクトデジカメの購入を検討してみる。
休日であれば私がDSC-F828で撮影すれば済むことだが、あれは大きすぎて取り回しが悪いしマニュアル撮影が基本の作りなのでカメラに不慣れな人向きではない。もっと気軽に使えるものが良い。
日常の用途を鑑みるに、主に子供の写真か商品撮影がメインになるだろう。となれば重要なのは連射機能とマクロ撮影だ。
但し、時々催される撮影オフ会や夫婦揃ってのちょっとした散歩にも使いたいので、望遠や広角も無視できない。
それに不慣れな人には一番重要な、手ぶれ補正は是非欲しい。
そして当然ながらコンパクトであること。


これら全てを満たすようなカメラなど存在しないので、まずはどの機能を最重要視するかを考える。
最も多く使う機能は接写か連写だろう。接写については、ワイド端では1cmまで寄れるようなカメラも珍しくないが、できればテレ端で10cm以内に寄れるものが望ましい。連写は速度もさることながら枚数も重要である。当然ながら、最大画素数で連写できなければならない。

サンヨー Xacti DSC-E6

まずは連写ならサンヨー……とXactyのサイトを見に行くが、どうやらサンヨーお得意の「爆速」と評された連写機能は動画へシフトしてしまったらしい。それは残念。
ガングリップ式の小型ビデオカメラのようなタイプには惹かれないが、大型3インチ液晶とタッチパネル操作のDSC-E6はいい感じ。マクロもワイド端1cmと申し分ないし、流行りの屈曲型レンズで38〜114mmの光学3倍ズームと、及第点の性能。なによりタッチパネルによる操作性はかなり惹かれる。
難点は手ぶれ補正を実装していないことと広角に弱いこと、それにバッテリの保ちが少々弱いこと。

リコー Caplio

次に、広角とマクロで名高いリコーを見に行く。素晴らしいことにリコーのデジカメはほぼ全ての機種が1cmマクロと28mmからの広角レンズを備えている。Caplio R3あたりなら手ぶれ補正に2.5型液晶と、性能も申し分ない。ただし連写速度は一切言及されていないところをみると決して強くはなさそうだ。また胴内レンズ群をスライドさせる沈胴ズームなので、起動は決して早くない。
沈胴ズームでない機種ならばワイドコンバージョンレンズが使えるので広角が更に強化されて21mmからとなる。これは他の機種にはない強み。

パナソニック Lumix LX1

手ぶれ補正といえばパナソニック。思わず趣味のFZ30に目が行くのを抑えて28mmからの広角を持つ(というか単に両脇が広いだけか)16:9画面のLX1を。秒間3コマの連写速度はまずまず。但しこのカメラは割合マニア向けで、フルマニュアル撮影など初心者向けでない部分が結構多い。またマクロがワイド端で5cmと少々弱いようだ。

ソニー Cyber-Shot DSC-T9

さて、コンパクトデジカメといえばソニー。中でもTシリーズの薄さは特筆に値する。
屈曲型光学3倍ズーム(38〜114mm)、手ぶれ補正、2.5型液晶を完備。マクロも最大1cmと充分な強さ。通常の連写性能について言及がないが、1ショットで16枚撮影のマルチ連写機能(画像サイズは小さくなってしまうが)があるのでなんとかなるだろう。
最大の問題点は記録媒体。メモリースティックが使えるならば手持ちの128MB×4枚を活かすのだが、残念ながらこれの媒体はメモリースティックDuo、サイズ的にどうやっても使えない。新たに買うものとしては少々高い。

で結局

どれも一長一短なので、最後は予算と感覚で選ぶことになる。
価格面で最も有利なのはサンヨー。最安で26,000円程度だ。リコーも機種によっては同程度の価格になるが、コンバージョンレンズが使える機種だとその倍程度になる。
パナソニックはLX1が46,000ぐらい。やや割高な感は否めない。この価格帯ならもう少し背伸びしていっそ55,000でFZ30を……と考えてしまう。
ソニーは価格比較にT9が載っていなかったので不明だが、一つ前のT7だと26,000程度でサンヨーとほぼ同じ。画素数と手ぶれ補正以外は最新機種にも引けを取らないので、別にこれでも良かろう。
そうすると、ほぼサンヨーかソニーの2機種に絞られて来る。いずれも好みのタイプだ。
心情的にはタッチパネル簡単操作と大型画面のサンヨーに傾くが、性能面ではややソニー有利。さて、どうするか。
後は実際に使用するid:fumineの選択次第だが……多分「どっちも要らない」で片付けられるんだろうなぁ。