rubyタグの仕様

id:matsunaga氏のBlog「絵文録ことのは」にて、ルビ(ふりがな)の指定の仕方(付:ルビの語源と活字サイズ名一覧)[絵文録ことのは]2005/06/19という記事があったのだが、これをブックマークする際ふと前々からのrubyタグに関する疑問を思い出しコメントを付けた。

rubyタグを何故<ruby content="ふりがな">ルビ対象</ruby>としなかったのか理解に苦しむ。

日常的にルビを目にする言語のネイティヴユーザーとしてはルビ対象の文字列全体にその文字列の読みを均等割付けで振るような用途しか思いつかなかったのだが、このかぎりに於いては現行のrubyタグの仕様、

  • 全体を<ruby>〜</ruby>で囲む
  • ルビの対象となる文字列を<rb>〜</rb>で囲む
  • ルビ文字列を<rt>〜</rt>で囲む
  • rubyタグは現在のところIEの独自実装に過ぎないので<rp>〜</rp>を用いて括弧などを付ける。これはrubyタグに対応するブラウザでは表示されない。

というのは徒に煩雑に過ぎると感じ、<ruby content="ふりがな">ルビ対象</ruby>のようにすれば非対応ブラウザではルビそのものが表示されず、且つルビ指定自体も簡潔に済むと考えたのだが、http://d.hatena.ne.jp/matsunaga/20050621#1119299374にて説明を受けて納得した。
なるほど、ルビ本来の「読み仮名」という機能を考えれば文字単位で振られるべきであって、尚且つ単語の纏まりが明確になるよう区切られる仕様は理に適っていると言える。
無論、文字単位での振り仮名は私案でも実現可能だが、この方法では単語の纏まりを示す方法はない*1し、また文字毎に振るとなれば煩雑さでは同程度だ。

*1:<span>でも使って区切る方法はあるが、これは単なる区切りを示す以上のものではなくそれが一続きの単語であることを示すことはできない