刑事コロンボ

ここ最近、レンタルでDVDを借りてきてひたすら見ている。
大変有名な作品だが、噂に違わず面白い。


コロンボ警部は殺人課の刑事なので、事件はすべからく殺人事件である。脚本家の美学なのか、(少なくともこれまで見た限りでは)常に殺人事件が成立する必要最小限、つまり一人しか殺さない。また、常に1級殺人-----即ち計画殺人を扱う。
また、犯人は知能犯が殆どではあるが犯罪のプロではない。脳内で綿密にシミュレートされた計画ではあっても、経験が浅く警察の捜査方法などを知らないから、どこかに必ず見落としがある。そして、コロンボはその穴を決して見逃さず、慇懃ながら厭らしく、執拗に揺さぶりをかける。


これを見てしまったらもう、全ての刑事ものミステリはその亜流にしか見えないのではないかと心配している。それほど隙のない完成度。


ところでAmazonを見ていたら6thシーズンまで収録したDVDボックスが21000で販売されていて、1-Clickを抑えるのに苦労している。