個人情報保護法などを前に、漸く暗号化通信の必要性が認識され始めたようだ。外部に公開したくない文書の暗号化について提案するよう要請を受けたが、いざ調べてみると良いものが見つからない。
不特定多数との通信に利用する関係上、
- フリーで容易に入手可能であること
- 公開鍵暗号方式であること
- 扱いが明確かつ簡便であること
という条件が必須となるが、なかなかこれを満たすツールがない。
メーラーのデジタル署名で暗号化できると聞き、それならば何かと簡便だと調べてみたら、どうもVeriSignあたりから個人用署名を購入せねばならず、またインストールがやや煩雑に思えたので却下となった。
色々調べてみたところ、「暗号バッグ」(http://cryptobag.sourceforge.jp/index.html)というソフトがなかなか面白そうだったので採用してみる。やっていることは公開鍵暗号なのだが、処理が感覚的で判り易い。
これで署名確認可能になったら更に使い易いのだが。
現在のところWin2000のみで動作保証ということだが、将来的にはWinのみならずMacやLinuxにも対応して頂けると嬉しい。
で、これを提案してみたところいまいち反応が悪い。どうやら暗号化というよりパスワードロック程度のものを考えていたようだ。それならZipあたりで充分な話ではないか。