ブックオフ対策

2005年1月27日分より*1。成る程、ブックオフの弱みを逆に利用すれば相互依存的に売り上げを伸ばせるのだな。
巻抜けは厳禁。本当にそうだ。以前パトレイバーを全巻入手しようと思ったら古本屋でも新刊書店でも途中が抜けていて断念したことがあった。一気買いの時に、最後がないならまだしも中抜け、頭抜けで話が繋がらないのは激しく購買意欲を減衰させる。


ところで、以前から不思議に思っていたのだが、何故書店は専門化があまり進まないのだろうか。ジャンルを絞ったセレクトショップというのは他の分野ではそれほど珍しくないと思うのだが。
id:adramine:20050127#cやmutronix:20050127#bookoffでも意見が出ているが、売れ筋しか並んでいない本屋に魅力はない。大型書店やネット書店が支持されるのはマイナージャンルまで幅広く取り揃えている信頼感だし、古書店は既に絶版で入手困難なマイナー書籍の入手先としても活用されている。
本が流行でなく文化なのだとすれば、真に重要なのは目先の売れ筋を薄く取り揃えることではなく多様性の追求である。売れ筋に全員で食らいついても利は薄い。自分だけが有利な世界を切り開くのは適応の基礎である。


書店にも色々都合があることは重々承知しているのだが、こういうのは堂々巡りもである。売れ筋しか置かない本屋にはそれを求める客しか来ない。専門書を取り揃える本屋にはそれを求めてマニアが集う。
ある程度の立地条件があれば、例えば常連同士のコミュニティが形成されるような構造によって客を集めることも可能なのではないか……というのは幻想だろうか。

*1:ここはアンカーが一切ないので固定リンクできず大変不便バックナンバーにはあったのか。構造が煩雑なこともありすっかり見落としてました